黒後愛の日本代表復帰はあるのか?! | 福永英樹ブログ

福永英樹ブログ

歴史(戦国・江戸時代)とスポーツに関する記事を投稿しています

 昨日のVリーグ3位決定戦及び5位決定戦の結果、第3位埼玉上尾、第4位トヨタ車体、第5位デンソー、第6位久光となりました。埼玉上尾が岩崎 山岸 青柳 佐藤といったベテラン勢が健在ぶりを発揮したのとは対照的に、久光は同じベテランの長岡 栄が精彩を欠き、それが最終順位の決め手となった印象です。そのような中であまり目立ちませんでしたが、東京五輪代表の黒後愛(埼玉上尾・25歳・OH・180cm)が少しずつ本来の姿を取り戻しつつあることがわかりました。


 昨秋のパリ五輪予選における眞鍋JAPANのサイド陣を振り返ってみると、レセプションをするのはレフト古賀 ライト林 レフト石川の3人のみで、攻撃力を生かすためにレフト井上とライト和田はそれが免除されていました。従ってもう1人のレフト(古賀を休ませる場面をつくる)は必然的にレセプションができるサイドが望まれるわけですが、アンダーカテゴリーで活躍し名前が上がっている佐藤(NEC・22歳)、佐伯(岡山・20歳)、秋本(共栄学園高校・17歳)では経験不足(特にディフェンス面)が否めません。こうなるとシニアの国際試合経験が多くある黒後の名前が浮かび上がってくるわけですが、問題は彼女の復調具合とモチベーションの有無だと思います。


 先日のバレーボール専門番組における迫田さおりさんからの問いかけでは、黒後は『眞鍋さんのチームならやってみたい』とコメントしています。つまり彼女に代表復帰への意欲が出てきたわけです。個人的には黒後最大の武器だったスパイクのパワーをどこまで戻すことが出来るかにかかっていると思います。昨日の試合などを見ると、良い態勢で打つ時は体重が乗ったスパイクで相手ディガーを弾き飛ばしていましたが、速いトスや悪い態勢の場合は対応しきれないことが少なくありませんでした。それでも昨年東レに在籍していた頃と比べればかなり改善されており、気心の知れた関選手とコンビを組めばますますの復調が期待できそうです。またレセプションを含めたディフェンス面では前述の3人より間違いなく安定しています。


 今は明日発表されそうな眞鍋JAPAN登録メンバーに、彼女の名前があることを祈るばかりです。今度こそ背番号1が輝くことに期待しましょう!