公明の推薦がなければ当選しないような自民候補者は出馬するな | 福永英樹ブログ

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 自民党と公明党の幹事長が怒鳴り合いになるような険悪な状況になってしまった我が国の連立政権ですが、諸悪の根源は公明党の推薦がなければ当選できない自民党の弱小国会議員の存在だと思います。


 ちょっと冷静に物事を見れる方なら気付かれていると思いますが、公明党の本音は岸田首相に解散されたくないんです。彼らを取り巻く情勢は現在決して良くなく、一つは関西で維新の会が凄い勢いで公明党の牙城を切り崩しにきていること。次に太いパイプのある中国との親交が、習近平主席のあまりに過激なやり方のせいで日中関係が悪化し、逆に風当たりが強くなってきたこと。また少子高齢化により参議院選挙比例代表の得票数が減ったことに加え、統一教会問題により支持母体創価学会がトバッチリを受けていること。従ってあえて強面の石井幹事長に強行姿勢を演じさせ、力もないのに公明党の推薦により当選した自民党の弱小議員を震え上がらせ、早期の衆議院解散を見事に封じたというわけです。つまり公明党の方が危機感による真剣さがあり、自民党より一枚も二枚も上だったということです(苦笑) もちろん連立を解消するつもりなんてさらさらありません。『東京における関係は・・』って言ってますからね。与党の一員として行政の一翼を担うメリットは、色々な意味ではかりしれません。


 個人的な意見として『あそこの選挙区は譲るから、こちらの選挙区はもらうね』みたいなやり取りは、投票する国民を無視した党利党略に過ぎませんから、即刻やめるべきだと思います。双方とも堂々と出したい候補者を出して、選挙結果で両党が本当の実力を示すことが本来のあるべき姿ではないでしょうか? また知人からの情報によれば、ここ2年で自民党の雰囲気が随分と変わったとのことでした。つまり岸田さんが二階元幹事長・菅前首相・河野デジタル大臣らを政権の隅に追いやり、安倍元首相が不幸な最期を遂げられたことで、宏池会主導の党名そのまま(法の支配による自由と民主主義の死守)が優先され始めたそうです。従って今の自民党は、二階さんや菅さんのような古いタイプの政治家が住みにくくなっているのです。