大園継基(おおぞのひでき)のショーミのハナシ -10ページ目

・・・どっちがメイン?

ボクたち服職人にとって

ミシンは何より大事な道具です!

 

用途に応じてたくさんの種類のミシンがありますが

その中で中心になるのが本縫いミシンです。

 

ボクが使ってるのは2台。

ミツビシとジューキ!

どちらも80年代の古いミシンです。

 

 

 

 

 

最初に手に入れたのはミツビシで

1996年独立する時ミシン屋さんから

お祝いでいただいたミシンヘッドに

新品のモーターを組んでいただいたモノ。

 

 

 

 

20年近く使い続けてきて

調子が悪くなることが増えてきたのを機に2015年に

バックアップとしてジューキを買いました。

 

なんで古いのを買うかというと

まず見た目です・・・近年のデザインと色が気に入らないんです。

あと、気のせいかもしれませんが

古いミシンの方が故障が少ないように思うんです!

 

一昨年くらいから、ミツビシの調子がどうも悪いんで

自然とジューキばかり使うようになりました。

癖の強いミツビシと違い、扱いやすさはさすがジューキ!

 

しかも奇跡的なぐらい調子が良い!

 

ですが、なぁんかもの足らんのですよねぇ・・・

 

で、ミシン屋さんに相談したんですが

ミツビシをオーバーホールするより

コンディションの良いミシンヘッド探したほうが良いですよ!って・・・

 

でもやっぱりオーバーホールしてもらうことにしました。

だいぶ苦労したらしいんですが

すごいです・・・蘇りました!!

ほんまに腕の良いミシン屋さんです!

 

早速調整しながら1本Gパンを縫いましたが

やっぱりこのクセが好きなんですよ・・・!

 

困ったぁ!!

 

絶好調のジューキか?

クセの強いミツビシか?

どっちがメインや?

 

普通は1台を薄い生地用にするとか

太い糸用にするとかに分けるんですが

ボクは、気に入った1台だけを使い倒したい性格なんです・・・

 

難儀な性格やで、ホンマに!

 

 

 

大園継基

 

 

 

 

 

 

はぁ・・・!

お世話になってる

近所のおっちゃん

道で会うたびに

必ず言う第一声…

 

 

「太った?」 

 

・・・(

 

 

 

 

大園継基

それでも職人か?!

 

仕事中に集中力が切れた時、

自分を奮い立たすために、

モノづくりの動画をよく見るんですが、

いつも疑問に思うことがあります・・・

 

その動画の中の職人さんは

作るということがほんまに好きなんやろか?

いやになれへんのかと・・・

 

ボクは27歳の年(1993年・平成5年)

岡山県でデニム職人の修行を始めてから30年目に入りました・・・

 

長くやってきたせいか

辛抱が足らんのかしょっちゅう嫌になります!(苦笑

 

特に調子良く縫ってるとき

急にミシンの調子が悪くなったりすると

もう2度と縫わん!引退じゃ!って・・・(苦笑

 

ボクだけかなぁ?!

 

 

 

 

とかなんとか考えながら

毎日が過ぎていく・・・

 

 

難儀な性格です!

 

 

 

大園継基