バルタン星人 | ☆ 占い師・画家…人間のようなもの ☆

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画家・伝説の魔術師☆ 相馬 英樹 の愉快な毎日♪

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こんにちは。

突然ですが、僕はバルタン星人が好きです。

4歳だったある日、父がポリで出来たバルタン星人のフィギュアを買って来て、僕に手渡してくれました。

『ありがとう!』

僕はとても嬉しくて、大きなハサミの形をした腕などをキコキコと動かし、笑顔で平和に遊んでいました。

実はその頃の我が家は、米を買うのにも苦労する有り様で…

はこべを煮て食べた事もあるほど貧しく、父と母はいつも喧嘩ばかりして居ました。

その日も母は大きなため息をつきながら、バルタン星人を僕から取り上げて父に投げつけこう言いました。

『どうしてわかってくれないの!!』…と。

『買った店に行って返して来なさいよ!』

父もカッとなり…

『お前がちゃんとやりくりしろ!』と母を怒鳴りました。

あの時の私は、どんな気持ちで床に転がったバルタン星人を眺めて居たのでしょうか…



記憶と言うのは、歳を重ねるごとに薄れて行くものです。



弟の病気の関係で、両親は家を空けることが多くなり、私は親戚の家々を転々としましたが…

中学生になる頃まで、バルタン星人は私の手元にありました。

それを見る度に、母と父が喧嘩ばかりしていた苦い日々を思い出しながら、私は少年時代を過ごしました。

あの頃の私にとってはまだ、バルタン星人に対して複雑な思いがありました。



成人して異装が日常化したり、犯罪に関るなどして警察の厄介になり、両親に勘当されましたが…

いつしか異装をする事も、警察の厄介になる事もなくなり…孫が出来ると同時に、少しずつ正常な関係に辿り着き、今に至ります。



父は、今年の春から大腸癌で入院していて、母は実家で一人で生活して居ます。

あんなに毎日喧嘩ばかりしていた両親でしたが…



先日、久々に実家に遊びに行くと…父は病院から一時帰宅しており、二人の様子を見て居ると、お互いにいたわり合い・笑い合って居る場面があり、心がほんのりと温かくなりました。



ふと、バルタン星人のこと・両親の夫婦喧嘩のことを思い出しました。



考えてみると…今の私は、あの頃の両親よりひと廻り多く歳を重ね、時には辛い事や悲しい事もあったけれど、周囲の誰より幸せに、豊かな心で暮らさせて頂いています。



あの頃の両親…まだ未熟な新婚の若い夫婦は…

その不器用さと厳しい生活の中に在って尚、我が子を愛する想いの中…私や弟の未来を、どうにかして守る事が出来ないかと必死に…

不器用な頭を捻りながら、命懸けで苦悩の日々を生き抜いてきたのでしょう。



そう思うと、頭が下がります。



その日々がどうであれ…その日々が在ったからこそ、こうして今、私や私の家族が、豊かで幸せな日常を送る事が出来て居るんだなぁ~と、心から感謝して居ます。



そうして私は…

バルタン星人の事や、幼い頃の両親の夫婦喧嘩が頭の中をよぎる度に…

ホンワカと暖かな気持ちになるのです。


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