マジすか学園3☆#12ー2☆
丸の内オフィス街ー
「ど新人…ですか」
シブヤの挑発に、表情を変えることなく、“神崩し”と呼ばれる少女は言葉をつなぐ。
ショートカットはボーイッシュではなく、どこか中性的なイメージを抱かせる。右耳にはシルバーの十字架(クロス)のピアスが輝いていた。
「キャリアは長いんですよ。こう見えても」
「クソ野郎の経験値や名前なんざ、どうだっていいんだよ!」
シブヤは歯噛みする。
ダンスを潰されたことに対する苛立ち。
「光宗カヲル…です、別に無理に覚えてもらわなくても結構ですよ…、
きっと…、
一生
“忘れられなく”なりますから──」
走り出す。
「──ぼろっぼろに敗れた相手として!」
カヲルの頭が一瞬で、シブヤの目の前に飛んできた。
ゴン!
まともに頭突きがきまる。
動きの止まる両者。
上目づかいにカヲルを睨みつけるシブヤ。
「わたしに頭突きとは…、なめた真似してくれんじゃねぇか…」
額と額がこすれあう。絡み合う視線。シブヤは一歩も退かなかった。
「頭突きが得意と聞きましたので、どのくらいなのか、試してみました。大したことはありませんね」
カヲルの表情も変わらなかった。
ガクっと片膝をつくシブヤ。頭突きの勝負では、カヲルに分があったようだ。
「うらぁああああ!」
シブヤは起き上がりざまに、右の拳を突き上げた。
身軽な仕草で、バックステップするカヲル。
「やはり、パンプスにタイトミニでは、闘いにくそうですね。それとも、まだ、やる気が出ませんか?」
それほど、ヒールは高くはないが、ピッタリしたスーツと相まって、動きにくいことは間違いない。
ただ、カヲルには、まだまだ余裕が感じられた。倒れ込んでいるダンスの髪の毛をつかみ、持ち上げる。
「やめろ!」
シブヤが声を荒げる。
「ダンスを殴っていいのは…、この、わたしだけなんだよ!」
シブヤは、タイトミニのスカートの裾を両手でつかみ、引き裂いた。チャイナドレスのように深いスリットが入る。動きは格段に上がるはずだ。
「そうこなくてはね…、さすが、“闘争の女神”…」
「わたしは、神なんかじゃねーよ…、もし、本当に、神だったら、大事な舎弟をクソ野郎にむざむざと殴らせたりしねーだろ…?」
「─────!」
「わたしは、ただの『シブヤ』だ…、懺悔は受けつけてねーぞ!オラァ!」
「ど新人…ですか」
シブヤの挑発に、表情を変えることなく、“神崩し”と呼ばれる少女は言葉をつなぐ。
ショートカットはボーイッシュではなく、どこか中性的なイメージを抱かせる。右耳にはシルバーの十字架(クロス)のピアスが輝いていた。
「キャリアは長いんですよ。こう見えても」
「クソ野郎の経験値や名前なんざ、どうだっていいんだよ!」
シブヤは歯噛みする。
ダンスを潰されたことに対する苛立ち。
「光宗カヲル…です、別に無理に覚えてもらわなくても結構ですよ…、
きっと…、
一生
“忘れられなく”なりますから──」
走り出す。
「──ぼろっぼろに敗れた相手として!」
カヲルの頭が一瞬で、シブヤの目の前に飛んできた。
ゴン!
まともに頭突きがきまる。
動きの止まる両者。
上目づかいにカヲルを睨みつけるシブヤ。
「わたしに頭突きとは…、なめた真似してくれんじゃねぇか…」
額と額がこすれあう。絡み合う視線。シブヤは一歩も退かなかった。
「頭突きが得意と聞きましたので、どのくらいなのか、試してみました。大したことはありませんね」
カヲルの表情も変わらなかった。
ガクっと片膝をつくシブヤ。頭突きの勝負では、カヲルに分があったようだ。
「うらぁああああ!」
シブヤは起き上がりざまに、右の拳を突き上げた。
身軽な仕草で、バックステップするカヲル。
「やはり、パンプスにタイトミニでは、闘いにくそうですね。それとも、まだ、やる気が出ませんか?」
それほど、ヒールは高くはないが、ピッタリしたスーツと相まって、動きにくいことは間違いない。
ただ、カヲルには、まだまだ余裕が感じられた。倒れ込んでいるダンスの髪の毛をつかみ、持ち上げる。
「やめろ!」
シブヤが声を荒げる。
「ダンスを殴っていいのは…、この、わたしだけなんだよ!」
シブヤは、タイトミニのスカートの裾を両手でつかみ、引き裂いた。チャイナドレスのように深いスリットが入る。動きは格段に上がるはずだ。
「そうこなくてはね…、さすが、“闘争の女神”…」
「わたしは、神なんかじゃねーよ…、もし、本当に、神だったら、大事な舎弟をクソ野郎にむざむざと殴らせたりしねーだろ…?」
「─────!」
「わたしは、ただの『シブヤ』だ…、懺悔は受けつけてねーぞ!オラァ!」