「金春屋ゴメス 因果の刀」西條奈加 読了 | pyonpyon ブログ

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松任谷由実。


「金春屋ゴメス 因果の刀」西條奈加 
新潮文庫



西條奈加デビュー作
第17回日本ファンタジーノベル大賞受賞作品「金春屋ゴメス」
2作目「金春屋ゴメス芥子の花」に続く3作目「因果の刀」

前の2作から、かなり年数が経っての3作目でこれがシリーズ最後になるのか?

このシリーズは、1作目から読まないと何のことだが?な話なのでこの作品「因果の刀」だけを読んでも面白くないと思います

1作目の話の始まりを少し解説します
話の舞台は「江戸」なのですが、現代の話で、東京の先に「江戸」が存在するという面白い設定

江戸は、昔ながらの江戸時代と同じ生活が営まれており(衣食住の全て)基本的には現代社会の東京との行き来は許されていない、完全に独立した国

ただ、江戸への入国を希望する者は多く、300倍の競争率の難関をくぐり抜けて主人公の大学生辰次郎と帰国子女で金融関係のサラリーマン松吉、海外旅行マニアの女性、奈美の3人
この3人の奉公先のとして決まったのが長崎奉行馬込播磨守(金春してゴメス)の屋敷
ゴメスの名の由来は1作目を読めば分かる🤭
見上げるような巨体、常に怒っていてグルメで大喰い、大酒飲みの上に乱暴者
ゴメスの愛馬、黒鬼丸も巨体の馬で悪人(それ以外の不運な人も?)蹴散らす
こんな荒くれ者ですが有能な科学者という過去を持つ

1作目では江戸で流行した疫病を壊滅するために奔走したり、2作目では東京から流れ込んだのか?と思われる麻薬を壊滅するために長崎奉行とその手下である辰次郎の仲間達と共に奮闘

待ちに待った(もう出版は無いと思ってた)3作目が「因果の刀」

感想を言うと…、前の2作に比べると前半はワチャワチャし過ぎていて、レベルが下がったなぁな印象
後半は少しスピード感が出てきたけれど、★★☆☆☆星2つだな😮‍💨

金春屋ゴメスシリーズをアメブロでも事あるごとに「おすすめ図書」として紹介してきただけに残念

でも、1作目と2作目は、とても面白い作品なので是非読んで欲しいです