
「古道具屋皆塵堂」輪渡颯介 講談社
古道具屋の主が主人公の話は他の作家でもシリーズものになっている小説が多く、以前は畠中恵の「しゃばけ」なども最初の頃は好んで読んでいましたが、似たりよったりの話になってきて飽きてしまって止めました😅
子供っぽいオバケ話に飽きた方には「古道具屋皆塵堂」は、おすすめの大人向けの設定と内容。
ドタバタ感も無くじんわりと怖さが滲みてくる話で、登場人物のキャラクターは面白く、怖い箇所以外は人情味のある話です。
シリーズを(確か今7作品ぐらい出てる)全部読もうと思ってます。
主人公の太一郎は道具屋の跡取り息子だったのだが、なぜか幼い頃から家を出され親戚の店や別の職人の弟子などを転々として暮らしていたが跡取りになった弟が亡くなり実家の跡を継ぐために呼び戻される。
道具屋の仕事からは離れた生活だったこともあり、修業という事で古道具屋「皆塵堂」に暫く住み込みで入ることに。
ここから話が始まる。
人ではないモノが見えてしまうという、誰にも言えない悩みを持つ太一郎。
皆塵堂にある古道具(いわく付きが多い)や持ち込まれる品物に取り憑く気配や幽霊そのものを感じ、見えてしまう太一郎と店主の伊平次、幼馴染みの魚の棒手振りをしている巳之助などと共に古道具にまつわる話に関わっていく
シリーズ第一作という事で、主人公と主な登場人物の紹介を兼ねています
太一郎の事は第一作で、ほぼ説明されたので、次からはまだまだ秘密がありそうな皆塵堂店主の伊平次とかの話も掘り下げて行くのかな