観ちゃいました
原作を読んでから数ヶ月後のこと
私は、もっと、もっと、残酷な人の性を原作からイメージしていたのですが…
この映画のできがよいとか悪いとかといった問題ではありません

確かに観た後、原作を読み終えたのと同じように恐ろしい物語が蕩蕩とした流れていくことは体感できましたそういう意味では良い映画でした
この映画自体は良い作品だと思いますし、評価されるのはわかります
でも、自分の創造に達しなかった(^_^;)
ということで、思ったほどではなかったと言わざるを得ません
その1つ目が周囲の生徒の描写です
もっと少年Aが同じ教室にることの怖さが全く描写されていません
法で裁かれないまでも同じ教室に殺人者がいる
次は自分が…
その怖さやおぞましさから逃れるために少年Aに対し全員で攻撃をしかける
そういういたたまれない思いがあったはず
少なくとも原作からはそんなおどろおどろしい教室の雰囲気を感じました
私にとっては、それが原作の中で一番重い雰囲気だったのですが…
まぁ、主体が違うと言えばそれまでですけど違和感がありました
2つ目が、この映画では少年Aに原作以上に同情してしまったこと
3つ目が、最後に松たか子が少年Aの髪の毛を掴んで涙した場面
改めて、考えてみると
原作は、読む人に、この物語の捉え方を判断させるような描写がありました
が、映画は、監督感じ取った世界を表現し観せただけのような気がしました
映画のできは良く☆☆☆に近いのですが、
私の捉え方と大きく異なり☆1つ減点
ということで☆☆