「君の名は」

監督:新海 誠
出演:神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子、成田凌、 悠木碧、島崎信長
石川界人、谷花音
<あらすじ>
1000年ぶりという彗星の接近が1カ月後に迫ったある日、山深い田舎町、糸守町に暮らす女子高生の宮水三葉(上白石萌音)は、自分が東京の男子高校生になった夢を見る。日頃から田舎の小さな町に町長である父の選挙運動や、家系の神社の風習などに鬱屈(うっくつ)し、都会に憧れを抱いていた三葉は、夢の中で都会を満喫する。夢では東京での生活を楽しみながらも、その不思議な感覚に困惑する三葉。
一方、東京で暮らす男子高校生の立花瀧(神木隆之介)も、行ったこともない山奥の町で自分が女子高生になっている夢を見ていた。
心と身体が入れ替わる現象が続き、夢を通じて互いの存在を知った瀧と三葉だったが、彼らは引き合うようになっていくが・・・。やがて彼らは意外な真実を知ることになる。
<キャッチコピー>
まだ会ったことのない君を、探してる
<マメ知識>
○ 「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」などの作品で知られ、新海監督とはCM
で共に仕事をしたこともある田中将賀がキャラクターデザインを手がけ、「もののけ姫」
「千と千尋の神隠し」などスタジオジブリ作品に数多く携わってきた安藤雅司が作画監
督。主題歌を含む音楽を、人気ロックバンドの「RADWIMPS」が担当しています。
○新海作品としては初めて製作委員会方式を取っており、前作は全国23館だったのに対し
し、本作では全国約300館という大規模な興行となりました。この手法が大ヒットの一因と
も言えるでしょう。
○前の少年と少女というモチーフは、新海誠が2014年に手掛けたZ会のCM「クロスロード」
から着想を得たもので、さらに2つの日本の古典、小野小町の和歌「思ひつつ 寝ればや
人の 見えつらむ 夢と知りせば 覚めざらましを」(古今和歌集)と、男児を「姫君」として女
児を「若君」として育てる「とりかへばや物語」を設定に取り込んだそうです、
○ 公開初日から10月16日(日)までの52日間で動員11,842,864人、興収15,414,488,300円と
いう驚異的な記録を叩き出し、 週末映画ランキングでV8を達成し(※10月17日現在 ※興
行通信社調べ) ました。
○ 映画祭関係
・釜山国際映画祭(ガラ・プレゼンテーション部門)に正式出品
・第60回BFIロンドン映画祭では長編アニメーション映画として国内外問わず史上初、公式 コンペにノミネート。
・第49回シッチェス・カタロニア国際映画祭(※世界三大ファンタスティック映画祭の一つに
数えられ、ファンタジーとホラー、そしてアニメーションに特化した国際映画祭)にて、
Anima't部門(アニメーション作品の部門)の最優秀長編作品賞にあたる「Award for Best Feature Length Film」を受賞
・第40回山路ふみ子映画賞にて「山路ふみ子文化賞」を新海監督が受賞。
・ニュータイプアニメアワード 2015-2016にて「
○既に世界89の国と地域での配給が決まっており今後は台湾の10月21日公開を皮切りに、香港では11月17日公開、イギリスでは11月24日に公開予定です。
○神木隆之介は新海作品のファンであることを公言しています。
<感想など>
遂にッ!
遂にッ!!
遂にッ!!!(クドイ?(笑))
この時がやって参りましたぁ~ +.。ヾ(嬉'v`嬉)ノ+.。
仕事もプライベートも予定が入りまくっている昨今、時間を捻出する事が困難過ぎて映画館に足を運ぶ事も出来ずじまい・・・・。悲し過ぎる生活を送っていましたぁ~ (。┰ω┰。)
で、恋い焦がれていた「君の名は」を観た感想を早速。
まあ、感想などは語り尽くされた感がありますが、私の独りよがりの想いんのたけを書き綴りたいと思ま~す。
新海監督作品の特徴と言えば -
1 美しく緻密に描きこまれた背景&自然。

作品を送り出す度にそのレベルを高め今今作で見せるソレは、写真や絵画とは別の芸術的な色彩すら放っている様な・・・(褒め過ぎかなぁ?)。
特に今作で魅せてくれる、「空」の表現は圧巻。
淡く、幻想的なベールがかかっている様で、その表現はまさに職人芸。

場面、場面で表情を変える空は、登場人物たちの心情ともシンクロしていて、単なる背景では無くて代弁者でもあるんですね(背景は、台詞や登場人物の表情を補って余りありました)。
当然、台詞やキャラクターの表情あっての背景ですけどね!
定評のある繊細で、心の機微をいい表しているセンスあふれる台詞回しも健在。
一方、人物の絵はお世辞に上手いとは言えない・・・。
だから、キャラクターデザインは田中将賀に一任。新海監督は自分の得意分野に集中できたって訳なのでしょう。お陰で、人物が背景に負けず良い感じになっていましたね。


2 セカイ系物語展開
新海監督の作品から脈々と受け継がれているのは -
全ての事象が、恋人たち二人の関係に集約されていく点。
当然、監督が最も得意とするストーリー展開は、採用!!!これで当たらなかったったら、何で当てれば良いのッ!!!

設定や伏線の全てが、ラストの二人の再開に集約されていくと言う点では、ある意味、セカイ系の王道かもぉ。
この手のストーリーが得意でない人も当然居るでしょうけど、若い人達はリアルタイムで共感を、そうで無い世代にはノスタルジーを感じさせてくれる・・・。
世界が自分たちを中心に回っている・・・。そんな風に思えた若いころの恋もあったかなぁ~(笑)。
3 そんな特徴を踏まえつつ今作では -
①三葉と瀧の時空を超えた入れ替わり。

②「黄昏時」:時空が重なり合うひととき(授業での一場面で解説)。糸守町の方言では「カタワレ時」:神様が気まぐれを起こす時間帯。

③三葉の家系(代々続く神職)で受け継がれてきた「口噛み酒」「組紐」。
・三葉が2013年の瀧に組紐を渡す - この最初のファーストコンタクトで、二人は運命的な出会い。つまり「結び」の関係となって入れ替わりが確定。
・2016年の瀧が「口噛み酒」を飲むことで、2013年の三葉に「カタワレ時」に出会う事が可能になる。

4 つまり、「セカイ系」+「SF的な舞台設定」+あらゆる意味での「遠距離」が故の男女のすれ違い、葛藤、切なさ、そして再会
といった、必殺技が炸裂ッ!!!

中盤までは、入れ替わりの妙などで楽しませてくれる訳ですが、
入れ替わりが起こらなくなり、瀧が三葉に会いに行く事から物語は全ての設定、伏線を回収(3-①、②、③)すべく加速度的に動き出します。
2013年の彗星の落下の事実。
もう、三葉はこの地球上に居ない・・・。これ以上のすれ違い、孤独があるでしょうか?
会いたくても会えない、物理的な距離だけではなく、住んでいる時間、そして、存在すべてが彼方に・・・。

瀧と三葉は、再び再会するために、走ります。
若さがそうさせるのか?若いからこそ、出来る一途な行動は青春だぁ~ッ!!!
村民救出大作作戦は成功☆☆☆
5 君の名は
カタワレ時に出会った二人、との時が終わると互いに姿が見えなくなるだけでなく、夢をみていたのと同様に、互いの名前もあやふやになり・・・忘れてしまうのです。
夢を見た事は覚えているけど、内容は忘れてしまう様に・・・。
「ずっと誰かを?何かを探している様な気がする」
そんな感覚を持ち続け過ごしている二人。
ある日、偶然の再会を果たします。
「大切な人」であるという確信。何故?
そして問いかけるのです -
「君の名は?」
自分にとって本当に大切な人は誰について。
平穏な日々のありがたさ。
幸せの意味。
そんなことを考えさせられました。
<最後に>
メジャーデビュー作という事で、今までの難解さを希釈して分かりやすさ、エンタメ性を重視さしたという本作。
見事に大成功しましたぁ。
時間軸のことなどタイムパラドックスで破たんしてるでしょう!と言う点も挙げればありますが、作品が良ければ全て良し!!!