腕を動かす程バランスは崩れる!


 『センターで上手くバランスが取れない!』

 『ピルエットが安定しない!』

 『ジャンプ時の形が綺麗にならない!』

 『ピケで立てない!』




 この様にテクニック的に不安定になってしまう原因の一つに腕を不用意に動かしていると云う事が上げられます。



 例えばジャンプの際、跳び上がる時に腕を上げると仰け反りやすくなりますし、着地と同時に腕を下げてしまうと身体を床に叩き付ける様な着地になってしまいます。



 “ピケ”や“ルレヴェ”で“ポワント”に立つ際にも腕を振り下げる人が多いのですが、体幹が縮んでしまうので腰に下向きの力が掛かってしまい逆に立ち難くなります。



 “ピルエット”等で両腕がバラバラに動いたり、骨盤の動きと連動していないと回転するどころかバランスを取る事さえ出来なくなります。



 “グリッサード”等で移動する際も腕がフラフラしていると上半身が揺れて真っ直ぐに進めません。

 


 殆どの動きで身体の揺れを制御しているのは腕です。 腕を的確にコントロールする事で、体軸が緩まずに張りをキープ出来て体幹が揺れる事を防いでいるので、下半身の事ばかりで腕に意識が行かないと踊りにならないのです。


 素人目には腕を振った方が動きの助けになる様に感じるかも知れませんが、その様な作用は反作用を生み体軸の崩れに繋がるので安易に腕を振らない様にしましょうね。





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