“カンブレ”と“アラベスク”の類似性!


 “第5ポジションカンブレ”と“アラベスク”って上体と後ろ脚の関係性がそっくり同じだって知っていますか?


 背中の張り方、脚の伸ばし方、上体と脚の位置関係、頭部の引き上げ方等は全く同じですから“カンブレ”の形を維持したまま軸脚の股関節を基点にして身体の向きを90度変えたら(上体を起こしたら)、それは“アラベスク”になります。

 『パキータ』のアダージオにも後ろ“バットマンタンデュ”の“カンブレ”から“ルレヴェ アラベスク”になる振りがありますが、あの振り付けになったのは“カンブレ”と“アラベスク”が全く同じ形だからなのだと思います。 プティパと直接話した事が無いので断言は出来ませんが、私はそう確信しています。 なので私が死んだらあの世でプティパに真相を聞いてみますね(笑)




“カンブレ”が正しく出来れば“アラベスク”も正しくなる!


 “カンブレ”も“アラベスク”も首、背中から脚にかけて左右を均等に確りと伸ばす、骨盤を確りと立てる、軸脚を確りと張る、バランスを確りと取ると云う当たり前の事を一つずつ確認して行くと全く同じ身体の使い方をしているのだと云う事が理解出来ると思います。


 特に後に“バットマンタンデュ”をした状態での“カンブレ”は後ろ足を床に置いてしまうと背中の筋肉を押し縮めて無理矢理反ってしまうので良くありません。 床から足先を軽く浮かせた状態で“カンブレ”しないと背中の筋肉を引き伸ばして“アラベスク”と同じ引き伸ばし方にはならないので、間違った方向で頑張っていないかを確認しながら練習しなければなりません。


 この様な“カンブレ”の練習をすると目茶苦茶な方法は出来なくなって行き、それと共に“アラベスク”の方法も正しい方向に改善されて行くので“アラベスク”を綺麗にしたいと思うなら、先ずは“カンブレ”を正しく出来る様に練習をしましょうね。








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