脱力が柔軟性を高める!


 『ストレッチを頑張っている筈なのに身体が全然柔らかくならない!』


 こう云う方は多いのでは無いでしょうか? でも何故一生懸命にストレッチしているのに身体の柔軟性が上がらないのでしょうか?


 先ず『身体が固い』とは筋肉が柔軟性を失っていたり、元々の長さが短めだったりする事から関節の可動域が制限されている状態を言います。


 ですから身体を柔らかくするには筋肉の柔軟性を高めて長く伸ばせる様にすれば良いのです。

 筋肉の柔軟性を高めるには血流を上げ、筋肉の力を抜いた(脱力した)上で軽く引き伸ばすと云う事を繰り返します。 血流を上げる為の方法としてお風呂やカイロ等で筋肉を温める、マッサージをする、筋肉を伸縮させて発熱させる等があります。 しかし筋肉自体が硬直していると何をしても血流は増えずらく効果が上がり難くなるので、先ず最初に硬直を解消する為に脱力を学ばなければなりません。

 『脱力』は踊る上でとても重要な要素で任意の部分を自分の意思で脱力出来なければ身体の引き伸ばし(引き上げ)も腕や首を伸ばす事も“カンブレ”もバランスも正しく取る事が出来ません。
 脱力と言っても必要な部分まで脱力してしまうと立っていられないので脱力する部分としない部分を自らの意思でコントロールする事が必須なのです。
 多くの指導者が『もっと力を抜いて!』と注意するのは、この事を伝えたいのです。

 『力を抜いて!』と云う注意は理解していない者にとってとても難解で力を『入れるのか?抜くのか?ハッキリして!』と思ってしまうかも知れませんが、上に述べた様に両方が混在しているとても難しい状態なんですね。
 正しい脱力を目指してストレッチ&レッスンに励んで下さい。