マッサージとストレッチも目的は同じ!


 「ストレッチ」って「マッサージ」と似ています。 共に血流の停滞を解消する事で筋肉の凝り固まりを解して筋肉本来の柔軟性を取り戻す為に行うものですが、外部から筋肉に働き掛けるのが「マッサージ」で目的の筋肉を自律的に動かして解すのが「ストレッチ」です。

 運動前だけでなく運動後のクールダウンにもストレッチが活用されるのは運動により生成された疲労部質を血流等に乗せて洗い流す効果が期待できるからです。

 運動前のウォームアップでも血流を上げて筋肉の柔軟性を高めて置けば直ぐに高い活動量を確保出来ますからストレッチは、その為の方法の一つと言えます。

 ウォームアップにはストレッチの他にもマッサージやウェアによる保温、温かい物を口にする事による体温の上昇効果、シャワー等で筋肉を直接温める等色々な選択肢があり、プロダンサー等はそれらを組み合わせてウォームアップしています。

 ストレッチもマッサージも筋肉を柔らかくする事が目的で、その為の手段が違うだけなのです。




ストレッチは第二の心臓!


 ストレッチとマッサージの類似性が分かれば力任せに筋肉を引き伸ばしたり、完全な脱力状態で筋肉に働きかけられない様な開脚姿勢では血流が上がらず、筋肉の柔軟性も高まらない事が解ると思います。

 ストレッチでは筋肉を引き伸ばしたり緩めたりする事で血管等をポンピングして体液を強制的に流しています。 ですから筋肉の動きが静止していたり硬直していては血流が上がるどころか逆に止めてしまう事さえあるのです。 これはマッサージでも同様です。

 ですから正しいストレッチとは、この筋肉のポンピングが上手く行える事を言うのです。


 『脹脛は第二の心臓』なんて言われたりするのも、このポンピング機能の事を言っているので、ストレッチを正しく使って『ストレッチが第二の心臓』となる様に学んで下さいね。