1兆円の赤字から
かつてヤフーやアリババなどの投資で大きな成功を収めたソフトバンクGだが、2022年3月期に1兆円を超える最終赤字を計上し、近年は守りを固めていた。
しかしAIブームの到来により、株式の含み益は約24兆円となり復活ののろしが上がっている。
子会社のアームをテコにAIブームに乗り始めているソフトバンクGは、再び注目を集めることになりそうだ。みんかぶプレミアム特集「決算書1000本ノック」全12回の第7回。
AIブーム最前線の時代
AIブームで復活ののろしを上げるか
ソフトバンクG<9984>は携帯電話事業を切り離し、現在は投資事業に特化しています。しかしその投資事業で、2022年3月期には1兆円を超える大赤字を計上しました。
その後、体力の回復に努め、孫会長兼社長も表舞台に姿を見せることは少なくなりました。しかしAIブームの到来で、同社は復活ののろしを上げつつあります。
かつて経営の屋台骨を支えたアリババ株は姿を消したものの、2016年に約3兆円で買収したアームは、2023年9月にナスダック市場に上場しました。
そして今や時価総額は約27兆円となり、ソフトバンクGのAI戦略の核となる企業です。