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貯蓄から投資へ
新NISAが始まってから「貯蓄から投資へ」とメディアがやたらと煽っています。しかし、具体的に「投資」といってもなにをすればいいのでしょうか? 多くの人は株を買えと簡単に言いますが、どの株を買ったらいいでしょう? そういった超初心者が疑問に思うことにすべて本稿で答えていきたいと思います。
ず、そもそもなぜ投資をしなければいけないのかという点について解説します。日銀の金融緩和やロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー価格の高騰などによってインフレ期待が完全に定着しました。インフレとは、お金の価値が目減りする現象です。
たとえば、年率3%のインフレの場合、100万円の貯金は翌年97万円の価値しか持ちません。つまり、現金やタンス預金、普通預金で保存していてもお金の実質的価値は目減りしてしまうということです。
今と将来の100万円の価値
実は、インフレというのは一種の税金みたいなものなのです。そして、この税金はリスクを取らない人に集中的にかかるという特徴を持っています。リスクとはなにか?
具体的に言うならそれは「価格変動リスク」のことです。いわゆる元本保証とは正反対。
元本が保証されないどころか、刻一刻と増減しますよということ。なんか不安ですよね?
ただ、元本保証という言葉に騙されてはいけません。なぜなら、元本保証とはあくまでも名目の元本の価値を守るということであって、実質的な価値が守られるということではないからです。100万円の現金はたしかに永遠に100万円のままですが、100万円で買えるものはどんどん少なくなっていく。これがインフレなのです。