朝食と朝風呂を満喫して、 10時に 高湯温泉 「吾妻屋」 を出発する。
本来の予定であれば、 今日は安達太良山に登るはずだったが、 朝から雨だ
登山は諦めて、 プランBを発動する。
まずは、 高湯温泉から30分ほどの場所にある秘湯の一軒宿を目指す。
その道中の道が、 ま~~~~狭くてビビった!
場所的には高湯温泉の真南なんだよ。
だけど、 道がないから福島市の方まで行って グルっと大回りするんだけど、 この126号線という道が、 Google Mapを拡大すると 『微温湯街道』 なんて、 専用道路みたいな名前が付いてる!?
対向車とすれ違えないような山道が続き、 さらに昨夜の強風で 枝や石、ゴミがいっぱい落ちていて、 パンクするんじゃね!? とビビった (湯布院でレンタカーがパンクした経験あり)
慎重に運転して、 予定よりもずっと時間がかかって やっと着いたぁ~~!
微温湯温泉と書いて『ぬる湯温泉』と読むセンスが素晴らしい
手前の駐車場(砂利)に停めて、 傘をさして玄関まで歩きます。
苦労してたどり着いた山の中の一軒宿・・・
もう、 「ポツンと一軒家」 で紹介されてもいいと思う。
そして、 そんなロケーションを裏切らない風情たっぷりの建物だ。
HPによると、 『現在の建物は明治・大正・昭和にわたり建造されたもので、最も旧い棟は明治5年(1872)頃の建築と伝えられている。』 だそうだ。
奥の建物は、 ありゃ 茅葺きか?? 古そうだ。
温泉自体は、さらに古くて、 『享保年間(1716-1735)に存在が知られていた』 なんて言うから、 秘湯中の秘湯って感じがしてくる。
ガラガラ~~っと入ってすぐのところは 玄関? 土間? みたいになっている。
雑然として、 これまた風情たっぷりのフロント、 いやもはや帳場で 入浴料400円 を支払う。(現在は500円みたいだ)
お風呂はあっちの方みたいだ。
もはや懐かしさすら感じる公衆電話があるのは、ここはケータイが圏外だからだろう
「日本秘湯を守る会」 の提灯を発見!!
そうか、 会員の宿だったのかぁ。 こりゃ期待ができるゾ。
奥には『食堂→』の案内も見えるし、 2階もある。
ちゃんと宿泊もできる温泉宿です。
廊下の右のこのふすまの向こうが客室だったりするのかな?
もはや、湯治宿っぽいな。
長い渡り廊下の向こうがお風呂だ。
脱衣所は簡素だ。
脱衣籠だけは12個と それなりの数がある。
では、 ガラガラ~~・・・
3段ほど低くなったとこに湯船がある。
どうだろ、 畳3枚くらいの大きさの湯船かな。
小ぢんまりとしているが、 湯船も、そして床や壁も木造で 落ち着いた雰囲気だ。
かけ湯をしてゆっくり入ってみると・・・ ぬるっっ
そう、 ここは日本有数の『ぬる湯』の温泉です。
だから、 温泉名も 微温湯温泉=ぬる湯温泉 なわけだ。
ダバダバと蛇口全開のように注がる源泉の温度は、 32度 だ。
32度って、 たまに行く市民プールの水温くらいじゃないかっ!!
確かに体感温度もそれくらいだ。
入っていても 時々、 ブルッ と寒気が走る。
大分の炭酸泉で有名な 長湯温泉 のように、 長く入ればジワジワと温まるかと思ったら、 ずっと寒いわっ!!
なので、 湯船の横にもう一つ、 フタをした家庭の風呂みたいなのがあるんだけど、
こっちは湧き水を沸かした熱い風呂らしい。
でも、フツーの風呂に入るのも悔しいので、 ずっと温泉=ぬる湯に入っていた。
だいたい10時50分から11時半までの40分ほど入っていたが、 それでもまったく温まらない。
だけど、 寒いなりにウトウトする時間がとても気持ちよかった。
ダバダバと注がれる温泉が、 贅沢に溢れ流れていく、 まさにかけ流しという風景も気持ちがいい。
男湯は、 自分が入った時に先客さんが1人だけいて、 その人は自分があがる時もまだ入っていた。(寒くて縮こまっとるw)
ぬる湯は、 これくらいゆっくりと楽しみたいものだね~~
どうしても 立ち寄り湯だと そこまで長く入っとれんわ。
ちなみに泉質は、 高湯温泉と同じ(?) 『含アルミニウム泉(旧泉質名「含緑ばん、酸性明ばん泉」)』 というので、 高湯温泉のように青く濁ってないのは、 これだけダバダバとかけ流しされてて 温泉の鮮度が高くて透明なのかも。
お連れさんは、 熱い沸かし湯にも入って、 その後またぬる湯に入ったら、 余計に体が冷えたと言っていた(笑)
いやぁ~~、 個性的で楽しい温泉だった!!
雨じゃなきゃ来てなかったから、 こりゃ雨で正解だったかもなぁ~~
帰りもまたあの道、『微温湯街道』を通るのかと思うと憂鬱だったが、 2kmほど戻ったとこを右折して土湯温泉を抜けるルートで帰ったら、 かなりマシだった。 走りやすい!
福島市中心に行くには、ちょっと遠回りになるけどね。