環状線で森ノ宮から大阪城公園へ向かう

大阪環状線50周年

環状線て、まだ50年

小生が上阪した時は、まだ運転を始めて6年しか経っていなかったのですね


大阪城ホールの横を流れる河畔の桜

満開の桜の下でシートを広げ花見に興じる人々 新田次郎はただ単に大自然の美しさに牽かれるだけでなく、それに対決する人間の真情に共感を覚えるのだ

孤高の人は不世出の登山家と言われた加藤文太郎の生涯をたどっている
日本海に面した兵庫県の浜坂に生まれ、高等小学校を卒業して、神戸造船所の技術研修生となった
優秀な成績で卒えて造船所に勤務する

時代の暗鬱な空気に対抗するために、山へ登って心を紛らわせていたが、そのため彼の登山はいつもひとりで、山岳会からの誘いにも一切加わらなかった
孤高の人、尾崎秀樹解説より

彼は過去10年の山歴を考えた

武庫川の桜

数限りなく困難な場に遭遇して、

桜のトンネル一本道

その度に、その壁をぶち破って、登山家として生長し、技術者として生長してきたつもりでいた

六甲山の夕陽

だが、その生長の方法は、あまりに孤独であり過ぎた

加藤文太郎の生長を生長と認めている者はごく少数でしかなかった

満開の桜並木

作者の新田次郎は「なぜ山が好きになったのか私には分からない
山がそこにあるから、などという簡単なものではない。私が信濃の山深いところに育って、そして今は故郷を離れているという郷愁が私を山に牽き付けたのかもしれない
しかし、これは私なりのこじつけで、私のような山国の生まれでない人で、私より以上に山を愛する人がいるのだから、山が好きだということは、もっと人間の本質的なものかもしれない

私は山が好きだから山の小説を書く

山好きな男女には本能的な共感を持ち、彼らとの交際の中に、他の社会で見られない新鮮なものを見つけ出そうとする

のびのびとしたように見えていて、実は非常なほど厳しい山仲間の世界の中の真実が私には魅力なのである

六甲山残照

新田次郎「孤高の人」・尾崎秀樹解説より


往く春に名残惜しやと集う盃…耀

昨年まで、ここで一緒に花見をしたT・K氏、今年はいらっしゃいません

でもどこかで姿を変えて見ていらっしゃることでしょう
姿かたちはいつか滅びますが、また姿を変えてこの世に現れるのでしょう
われわれの目に見えないだけです
桜のトンネル
根っこからも花を咲かせていました
死は次の生命を生み出す原子であり、分子となるのであろう

一部は空中で洗浄され、一部は地中で培養される

桜の間を一本の道が真っ直ぐ続く

陽も傾き桜を染める