ジャーナリスト 石川秀樹 -33ページ目

ジャーナリスト 石川秀樹

ちょっと辛口、時どきホロリ……。理性と感情満載、世の常識をうのみにせず、これはと思えばズバッと持論で直球勝負。
3本のブログとFacebook、ツイッターを駆使して情報発信するジャーナリスト。
相続に強い行政書士、「ミーツ出版」社長としても活動中。



2日続けてFacebookのことを書いて、ずいぶん勉強になった。
いろいろ考えたことがあるので、まとめてみたい。


僕が一番驚いたのは「反響の違い」だ。
10日に書いたのは「★カギを掛ける人になりましょう!」。
美少女に成りすましたスパムアカウントの問題。
友達の個人情報抜き取りが狙いだから、
友達情報の公開範囲は「自分のみ」にするのがベスト、と書いた。
この記事はいま現在、1000いいね!を超え、312シェアを得た。
Facebookページの反響としては「自己新」である。


一方、翌日にはこの大変な反響に心を動かされて、
以前から自分の中でテーマにしている「表示率」の問題について書いてみた。
少し難しいテーマだから反響は少ないだろうと予測した。
82いいね!、3シェアだった。


いいね!、コメント、シェアは外部から見える数字である。
Facebookページの場合は、これに加え管理者には「表示数」がわかる。
(友達やファンからは見えない数字。分析用なのだろう)
僕が「驚いた!」といったのはその数字のことだ。

ジャーナリスト 石川秀樹


表示数には3種類がある。
「ファン」と「ファン以外」と、「有料」だ。
「ファン」はニュースフィード(nf)とFacebookページで見た人の合計。
いわゆる“基礎票”みたいなもので、100人ファンがいるから
100人のニュースフィードに記事が表示されるというわけではない。
平均すると、Facebookページに書いた記事は「16%」のファンにしか届いていない!
「ファン以外」は、いわゆるクチコミだ。
いいね!、コメント、シェアされると友達のnfに元の記事が表示される。
だがこれも実際は、記事が表示され拡散していく確率は高くない。
「有料」は記事の広告によって見た人の数だ。
今回僕は広告を使っていないので、これは「ゼロ」。


前の記事の表示数はいま現在、「3万2,608人」にのぼる。
ファンは1000人足らずだから“驚異的”であることがわかってもらえると思う。
内訳は「ファン 448」、「ファン以外 3万2,160」。
つまり基礎票に対するクチコミは71.8倍生じたことになる。
2日目の記事は表示数「786」。
「ファン 348」「ファン以外 408」だった。
基礎票はあまり変わっていないことに注目してほしい。
しかしクチコミは投稿いかんで大いに変わる。
2日目の記事ははじめの記事に比べて79分の1の反響にとどまった。


同じ書き手の記事である。
伝えたいという意欲でいえば、
2日目の原稿は前日の倍以上の意気込みで書いている。
でも、うまく伝えられなかった。


この原因は明白である。
最大の要因は、はじめの記事は読み手に取って身近でありよく理解してもらえたこと。
「カギを掛けましょう」の見出しも的確だったし、
写真も、顔と氏名にあえて網掛けしなかったので、インパクトがあった。
一方、2日目のテーマは「ファンのニュースフィードへの表示」
といっても、ほとんどの人にはピンとこなかったのだろう。


■    □
Facebookユーザーのリテラシーはかなり高い。
興味あるものには反応してくれる。
1度反応されれば“余波”はかなり続く。
はじめの記事は3日目の今もじわじわ広がっている。
一方、興味がなければスルー。
特に“商売”“売込み”“宣伝臭い”となると、
これは「お見事」としかいいようがないほど完ぺきに無視だ。


この感性の鋭さは称賛に価する。
日本のFacebookの誇るべき要素の1つだ。
しかし僕はきょう、そういったFacebookの空気に対し、
ひと言、もの申したい。


商売はだめですか?
宣伝しちゃだめですか?
仕事のことを語っちゃだめですか?
商品を売り込んじゃだめですか?


僕は、仕事は大切なものだと思っている。
家族と同様、生きる意欲の中心にある。
だから僕はFacebookを書く中で、仕事を度外視しては書けない。
もちろん個人ページとFacebookページの使い分けはする。
しかし仕事によっては、「個人」と「仕事」が渾然一体の人もいる。


僕はFacebookが健全に普及すれば、世界は変わると思っている。
もっと透明に、公平に、ウソ偽りが通らなくなっていく。
しかし、今のままのFacebookではだめだ。
会社に気兼ねをし、取引先を恐れてかしこまる、
トガったことはいわず、本音は吐かない。
人の宣伝・PRにはまゆをひそめて“良識のある人”を崩さない。
「実名」だからリスクはある。
リスクはあるが、それぞれ、自分のできる範囲で殻を割ってほしい。


いいね!する人になりましょう。
1個のいいね!が、ものすごく励ましになる時がある。
コメントに涙したくなるときだってある。
そういう心の通い合いができるツールがFacebookだ。


僕はFacebookで名を上げたい、自慢の商品を広めたい、
開発した技術を認めてほしい、事業を知らせたいという、
スモールでローカルなビジネスを営む人たちを愛する。
応援したい。
熱意と誠実と質が伴う事業・サービスは支えたい。


Facebookはそういうパワーをもったツールだということを、
どうか分かってほしい。




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【筆者から】
このブログの元になっているのはFacebookへの書き込みです。
主にFacebookページ「ジャーナリスト 石川秀樹」に投稿しています。
ミーツ出版(株)という小さな出版社の社長をしています。61歳で行政書士の資格を取り開業しました。さらにこの数年は「ソーシャルメディアを愛する者」としてFacebookで熱く語り続けています。ブログは私の発言のごく一部です。ぜひFacebookページもご覧ください。コメントをいただけたら、こんなにうれしいことはありません。


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きのうこのページで
「★カギを掛ける人になりましょう!」
と題して、スパムアカウントについて説明した。
思いがけないほどの反響をいただいた。
それだけ苦々しく思っている人が多かったのだと思う。
幸いにして“みなさんの関心”にヒットしたらしい。


それにしても、驚くべき数字だった。
クチコミが57倍にも広がったのだから。


Facebookをやる人の関心の1つとして「クチコミ」があると思う。
「Facebookはビジネスに使える」
こんな話ばかり聞いて、うんざりしている人も多いのではないか。
マーケティングに関心のある人々がFacebookに色めき立った理由、
それは「Facebookにはクチコミによる拡散力がある」とされたからだ。


僕は『ウソつけ!』と思った。
企業や有名人のキャンペーンならいざ知らず、
普通の人が素朴に語ったことがそんなに広がるわけがない。
これは事実で、記事に対していいね!をもらえる数は多寡が知れている。


ファンが500人以下のFacebookページの場合、
1投稿に対して獲得するいいね!の平均は「2~12」程度。
1000人未満のページではさらに率は下がり「3~16」。
1万人超のページのいいね!率は0.78、
つまりファンが1万人いても100いいね!獲得に四苦八苦するのが現実なのだ。
ファンが増えれば増えるほどいいね!率は落ちていく。


Facebookページに比べれば、個人のいいね!率は若干高いと思われる。
しかし、こちらは統計がないので推測にとどまる。
でもみなさん、経験的にわかるでしょ?
いいね!の数は「一定のところ」で止まっていませんか?
その理由は多岐にわたり……、話せば非常に長くなる。
だから、わかりやすい理由を1つだけ挙げよう。
それは「表示率」の低さにあります。


みなさん、友達やFacebookページの記事を読んでいるでしょう。
どこで読んでいますか?
意識もしたことがないと思うが、90%以上はニュースフィードで読んでいるはず。
わざわざ友達のウォールにまで行って見ないでしょ?
ところでニュースフィードに友達や、
いいね!をしたFacebookページの記事、しっかり流れているだろうか。
流れていませんよ!!


いいね!したFacebookページの記事の表示率は平均16%(ものすごく低い)。
個人の場合は「不明」だけど、親しい友達の投稿くらいしか表示されない。
これって、おかしいでしょ?
Facebook、ウソついているよね。
Facebookの公式見解は「友達やいいね!したFacebookページの記事が更新されると、あなたのニュースフィードに流れます」なのだから。
記事は100%は流れてこない、どころか
かなり大幅にカットされてしまう。
これ、Facebookの大きな特徴です。
(本には書かれていないのであまり知られていないけど)


逆に言えば、あなたの記事へのいいね!数が伸び悩むのも当然だ。
そもそも相手に届いていなければ、いいね!の押しようもないというわけ。
今まで何回か、この「表示率の問題」は書いてきた。
でも、いつも反響は少なかった。
この話、少し専門的でめんどくさく思えるはずだ。


こういった性質をもっているFacebookなのに、
なぜ「クチコミがすごい」といわれるの、というのが次の問題です。
これはセミナー講師の本にも書いてある。
いいね!やコメント(そしてたまにシェア)すれば、
友達の友達のニュースフィードに元の記事が表示される、
そういう仕組みがFacebookにはあるからだよね。


これはスゴイ機能でしょう、ネズミ算式に広がって行くなんて!
ただし、事実ならば……だ。


半分は当たっています。
広がって行く場合はある。
だからこのクチコミ拡散機能はあるし、ウソはいっていない。
でも100%じゃない。
簡単な計算だ。
あなたに100人の友達がいる、各友達には100人の友達……、
こういう前提で計算すると「100×100×100」
わずか3段階目(友達の友達の友達)で100万いいね!に到達してしまう。
「いいね!のリレー」、実際には大幅に間引きされているはずだ。


だから僕なりの結論を言うと、
「Facebookのクチコミ拡散力をうのみにしてはいけない!」


ところが例外はある。
それがきのう僕のFacebookページで起こった。
ページのファンに記事が届いたのはわずか392人だった(いつものペースです)。
しかし、そこから先がスゴかった。
夜8時半の時点で11,440人の非ファンに表示され、
10時半16,096人、けさ9時には22,352人、
そして午後1時には24,552人となり、
クチコミ倍率はついに61.4倍にまでなった。

ジャーナリスト 石川秀樹


こんなこと、初めてだ。
時間がたつにつれて拡散スピードが上がっている。
普通ならFacebookのクチコミ拡散力は喧伝されるほどの力はない。
しかし、一発はまるとスゴいことにもなるんだな(やっぱり)。


文章が長く、堅苦しい話題が多いこのページで、
780人もの方からいいね!をいただいたのも初めてだ。


以上のことから僕が言いたいのは、
Facebookは発展途上だ、でもとてもおもしろい、
そしてエキサイティングであるということ。
でも危険もあるし、世間で信じ込んでいるほどのスーパーツールでもない。
それでも普通の人が奇跡のような現象に出合うこともある。
結局、どう使いこなすかは目的と努力次第。
試行錯誤して楽しんで使えば、もっともっといろんなことがわかるのではないか。




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【筆者から】
このブログの元になっているのはFacebookへの書き込みです。
主にFacebookページ「ジャーナリスト 石川秀樹」に投稿しています。
ミーツ出版(株)という小さな出版社の社長をしています。61歳で行政書士の資格を取り開業しました。さらにこの数年は「ソーシャルメディアを愛する者」としてFacebookで熱く語り続けています。ブログは私の発言のごく一部です。ぜひFacebookページもご覧ください。コメントをいただけたら、こんなにうれしいことはありません。


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このテーマは何度か書いてきた。

写真は、最近僕のところに舞い込んだ「友達」申請だ。
いつもなら顔にも、個人名にもモザイクを掛けて紹介するところだが、
今回、それはしない。
すべて偽アカウントであり、写真も“本人”ではないことが明らかだからだ。
送りつけてきたのはたった1人の業者と思われる。
業者というより「詐欺師」であろう。

ジャーナリスト 石川秀樹


手口は見え透いている。
今回は「申請」だけで、甘い誘いはなかったから、
「友達」の写真から個人情報を抜き取るのが狙いだろう。
誘い文句が付いてくるときは、いかがわしいサイトへの誘導、
最近は外国人(?)からEメールでの交際を申し込んでくるものもある。


こういう「バカ者ども」からのメッセージが入って来るということは、
僕も少々反省しなければいけない。
僕の個人情報自体が業者の網の一角に引っかかっているからに違いないからだ。
それで友達リストを点検してみたが、怪しい人は見つからなかった。
だとすると「友達」経由で流出したのか……。


いずれにしても個人情報狙いが明確なのだから、
防衛は自分でしなければいけない。
残念ながら、今のFacebookはこういう詐欺野郎たちを野放しであり、
この連中を排除しようとは思っていないらしい。
だから「対策」は自分でとるより仕方がない。


最低限、自分の大切な友達たちを詐欺師たちから見えないようにしよう。
設定は簡単だ。


▼ホームページを開く→
▼「友達」タブをクリック→
▼右端の「鉛筆マーク」をクリック→
▼「プライバシー設定を編集」をクリック→
▼公開・友達・知り合い以外の友達・自分のみ・カスタムという選択肢の中から「自分のみ」を選択



もちろん「友達」や「親しい友達」「カスタム」として特定の人のみに明示してもいいわけだが、僕は「自分のみ」にすることを強くお勧めする。
友達の個人情報流出を完全に防げるし、
「自分のみ」としても「友達の写真欄」が消えてしまうわけではないからだ。
欄をクリックした人と「自分」との“共通の友達”はちゃんと表示される。


「自分のみ」とした場合の欠点は、友達総数が表示されなくなること。
「公開」「友達」「知り合い以外の友達」などとしたときは
「友達●●●人(共通の友達▲▲人)」などと表示される。
つまり、友達数を誇りたい人にとっては“不向きな選択”ということになる。


しかしこれまで何度か書いてきたように、
Facebookで友達が多いことは、誇るべきことではない。
友達がたくさんいる→影響力がある→インフルエンサー、というわけではないし
友達が少なくても“心を打つ書き手”は大勢いる。
むしろ、友達が大勢いるのに無防備で友達にリスクを負わせていれば、
そのネットリテラシーの低さは責められるべきものですらある。


はっきりいえば、こういう見栄っ張りな人、
実名のFacebookをやっていながら素朴で無知な人、
売り込みばかりに夢中で友達のことなど考えない人は、
道徳心のない業者たちのおいしい“カモ”である。


友達のため、カギを掛ける人になりましょう。




<ここからは「著者ページ」と「著書」の紹介です>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こんな視点、はじめてだ!
「なぜ?」を徹底追究
ジャーナリストの視点で電本3部作

※著者ページ
http://denhonkan.jp/meikan/detail.html?ab_id=7



※著書
『秀樹さんが教える まだまだ奥が深い Facebookの教科書』



 Vol1.
 Facebookの基本のキ」。
 「入門書」ですがかなり濃い内容です。
いいね!の原理、エッジランクやクチコミ発生機能について  核心を伝えます。
 
 









 Vol.2
 Facebookのビジネス活用術。
 個人やお店、小さな会社は大企業や有名人を見習ってはい けません。。
 バラマキマーケティングより友達を大切に。
 











 Vol.3
 Facebookのスーパースターたちを紹介しています。
 「誰か」って? 
 まあ、立ち読みでご確認ください。
 インフルエンサーの投稿術を詳しく伝えます。

2020年夏季五輪の開催地が「東京」に決定した。
「おめでとう!」と素直に言えない思いでいたが……
娘からメッセージが入って気持ち動いた。


祝!(*≧∀≦*)東京オリンピック!!
招致レースをリアルタイムで見てしまった~!
やったー!


実は僕も明け方からテレビで招致レースの推移を見守っていた。
マドリードが落選した段階で、
『東京が勝つな』ということはわかった。
5時20分、ロゲ会長が紙を表にしながら言った。
「Tokyo!」
会場は歓喜、やがてテレビカメラが次々各地の様子を映す。
観ていて、やはりこみ上げてくるものがあった。


そんな折、Facebookで娘の素直な喜びように接し、
マイッタ!


思えば、若い世代は1964年の「東京オリンピック」を知らない。
新幹線が開通したのがこの直前。
ゴールデンシックスティーズ(高度成長)を経て
70年の大阪万博(人類が月に立ったのはその前年)。
78年の石油ショックで経済は一頓挫したが、
狂乱物価時代をあっという間に吸収して
90年のバブル景気まで、
僕たち世代は右肩上がりの時代を生きてきた。
すべての起点が「東京オリンピック」であったような気がする。


人生の後半、
バブル崩壊から失われた20年を経験。
95年を機にインターネットの本格普及、
2000年を挟んだITバブルとその崩壊、
そして今も続くデフレの時代を生きている。
自然災害も、95年の神戸の震災、
2011年3月11日の東北地方の大震災、
同時に起こった原発事故の不気味な不安も目の当たりにした。


僕ら戦後世代(昭和20年以降の生まれ)は、押しなべて
<戦争を知らない子供たち>と呼ばれてきた。
戦争というカタストロフィーを除いて、
僕らは良いことも悪いこともすべて経験している。
「明るい未来」を信じて生きた期間が圧倒的に長い。


しかし昭和末から平成以降生まれの若い人たちは、
社会の閉塞感とともに生きてきている。
古く懐かしい“良き昭和”の時代を知らない。
2001年の小泉純一郎内閣誕生の熱狂を経て、
終わってみればかつてない“格差社会”が生まれていた。
社会の恩恵どころか、就活に翻弄され、
一方では少子高齢化、公的年金は危ういとされ、
超長寿社会の真っただ中で、
“支え役”としてのみ期待されている。


同じ「戦後世代」なのに前期と後期で、
かくも見えている光景が違う。
きのう僕は戦後生まれ前期世代の視線で、
フクシマを忘れた五輪狂騒曲に冷えた言葉を浴びせた。
指摘は正しかったと思う。
しかし、若い世代が「東京オリンピック」にどういう期待感を
持っているかについては、まるで想像できていなかった。


若者には夢を見る権利がある。
未来は明るい信じ、希望を抱く権利がある。
「東京オリンピック」がその起点になり、
若い人たちがそう直感できるのだとしたら、
僕たち世代はそれを応援すべきだ。


「震災から復興した日本を世界の人に見てもらう」
それは東京のみの反映ではないだろう。
被災地の幸せ再興がなければ“復興”とは言わない。
オリンピックを見た後、東北観光に赴けるほどの回復を果たす。
日本ならできるはずだ。
そのとき、世の重苦しい空気にも陽が差し、
さわやかな風が吹くかもしれない。


56年前とは別の“マジック”を見せてやりたい。






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東京、マドリードが激戦だそうだ。
20年五輪の開催都市があす早朝に決まるそうで、メディアは大騒ぎだ。


はっきり言って、「東京」は落選すべきだと思う。


ここにきて“国賊”のような発言でまことに申し訳ない。
僕も1964年の東京五輪をワクワクしながら見た覚えがある。
中学3年だったが、明るく元気だった、日本という国は。
だから自慢だったし、晴れがましかった。


しかし今の日本に五輪を開催する資格はあるのだろうか。
五輪の主役は「都市」であって「国」ではない、との声はあるだろう。
それはその通りだが「東京」という異物、奇怪な都市の在り方は今の日本そのものだ。
五輪を大阪でやろう、名古屋で、福岡でやろうというなら僕は止めない。
しかし「東京」には資格がない。


「福島」の対極にあるからだ。
「東京」が招致において「マドリード」に猛追されている理由は
福島第一原発の汚染水が海に流れ込んでいることだとされる。
そのことを招致活動の中心人物たる竹田恒和理事長はこのように言う。
「福島とは離れている。東京は安全だ」


この発言を聞いて、僕は〈東京に資格はない〉と確信したのだ。
この発想こそが、日本という国がとってきた原発推進政策そのものではないか。
何があっても政治、経済、文化その他ありとあらゆる活動の中心である東京に一片の危険も及ばないように、迷惑施設だが生きるため有用な施設は過疎地に。
誰もそんなことは言ってこなかったが、
日本という国、つまり私たちはそのように思い、
あるいは暗黙の裡(うち)にそれを是認して生きてきた。


予想した通り、大事故は辺境の地で起こり東京は“無事”だった。
みなが反省した。一瞬は。
そして今、忘れ果てている。
被災地のことも、原発のことも。


もし東京でオリンピックが開かれれば、
それは華麗で、躍動し、かつ美しさをもったものになるだろう。
そこに価値がないとは言わない。
しかしそれは断じて“復興のシンボルたる祭典”に値しない。
無視し忘れ続け、悔いも残さない、恥ずべき現実主義の象徴たるお祭り騒ぎにすぎない。
僕はそんなイベントを誇りに思わない。


思い出してほしい。
原発汚染水の海への垂れ流しが五輪招致に障害、といわれたときの違和感を。
『なぜそんなことが障害になるの?』と思わなかったか。
しかし、「障害になる」というのが世界の常識だ。
日本人こそが非常識で、鈍感で、おろかな国民なのだ。


この感覚、日本人の半分は理解できていると思う。
未来永劫わからないのは国会のセンセイ方とそれを取り巻く官僚群、
そしてそれをさらに取り囲むメディアの記者、編集幹部の面々だ。


国会、官僚組織を福島に!
東電も福島に本社移転。
メディアの主要部門も福島に移転させよ!


五輪招致のことから“つまらない妄言”をつい吐いてしまったが、
「つまらなくしている」のは我々日本国民の超現実主義で忘れっぽい性格だ。
真摯に向き合ってきていれば、国会の福島移転は笑い話ではなく、
責任をどうとるか、という発想の中で「議論するに値する提案」とみなされただろう。


東京にオリンピックは来なくていい。
国がしなければならないことは他にある。






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