<★琴奨菊を感動させた動画「鷹の選択」はウソ、と笑うテレビ朝日の不見識を嗤う!>
http://denhon-charisma.com/dc/ridicule-the-absurd/
2週間余り前のこと、テレビ朝日の若い担当者から突然、電話が掛かってきた。なんでも「中居正広の(なんとかかんとか)」という番組のスタッフらしく、動画「鷹の選択」に関する質問だった。
「鷹の選択」については2014年7月19日にブログに書いているが、これまで何度かこの記事は「元の動画」が話題になるたびに”参照”されてきた。
今ではどうなんだろう、動画「鷹の選択」は感動的な”名作”ではあるが、ストーリー自体はフィクションだ、ということである程度は定着しているのではないだろうか(分かっている人は分かっている、という意味で)。
そういう状況下でのテレビ局からの問い合わせだった。
質問する理由を詳しく述べないまま、いくつか聞かれたので、思ったままを答えた。
それが2月9日火曜日午後11時15分からの「中居正広のミになる図書館」という番組で一部、引用されたらしい。
実はこの日、私のブログサイトへのアクセスが深夜にかけ超急増し、サーバーダウン寸前となった。
その原因がこの番組だったらしい、ということが最近分かったのだが・・・・。
ブログへのアクセスが増えたのはうれしいが、調べてみるとこの番組の内容、私には合点がいかない。
と言っても、いまさら番組に苦情を述べ立てたいというのではない。これをきっかけに、自分の生涯のテーマである「リテラシー向上」ということについて、深く考えされられた、ということである。
番組には1月場所に優勝し時の人になった琴奨菊関が登場する。
大関になったものの故障続きで陥落の危機5回、誰も「優勝」など想像もしなかった男の突然の変身。この男に何が起きたのか、と誰しも思う。
そのコトショーを奮起させた動画があるという。
「鷹の選択」だ。
この後、番組では「コトショーを感激させた動画は実はウソ。事実を知ってガッカリする琴奨菊関」といったストーリーを用意するのだが・・・・。
私の感想は「表題」に書いた通り。
私のコメントも中途半端な形で紹介されて「動画はウソ」を補強する形になった。
バラエティー番組にムキになってもしょうがないが、
「ウソ動画を見て発奮しちゃった琴奨菊って、滑稽だよね」
という切り口はまったく違うと思うのだ。
動画はフィクション、ということを見抜くのはリテラシーでもなんでもない。まして、後付けでそれを知って「分かったような顔をする」のはもっとみっともない。
筋立てはフィクションであっても、あの動画のキモは「老いても再び立つ、自らを痛めつけて(人間なら「自分の心身をいじめ鍛え直して」となる)再生する」にある。
そのことを100%受け止め、120%の結果を出して見せた琴奨菊関は、その意味で、他の誰よりもリテラシーが高かったと言える。
最高の人間を(「最低の」とは言わないが)メディアが嗤ってみせるのは、勘違いの最たるものと思うのだが、いかがだろうか。