★「過去のこの日」Facebookの新機能に、大きな野望を見た! | ジャーナリスト 石川秀樹

ジャーナリスト 石川秀樹

ちょっと辛口、時どきホロリ……。理性と感情満載、世の常識をうのみにせず、これはと思えばズバッと持論で直球勝負。
3本のブログとFacebook、ツイッターを駆使して情報発信するジャーナリスト。
相続に強い行政書士、「ミーツ出版」社長としても活動中。


<★「過去のこの日」でFacebookは“過去”の意味を変えた! 不滅のSNSを狙う野望>
http://denhon-charisma.com/dc/past-of-this-day/


Facebookは今年3月、「過去のこの日」というユニークな機能を追加した。1年ごとに過去の記事を復活させてユーザーのニュースフィードに表示してくれるというサービスだ。


「なんだ、思い出復活か? 何の意味がある?!」
と、私は試しに使ってみることもしなかった。
しかしきょう、たまたまFacebookが「2年前の記事」ですすめてきたので、腰を据えて試してみた。





かなりスゴイ!
「すごい」と言っても、過去記事を引っ張り出して表示してくれるだけだ。“登録”すれば毎日毎日「この日(this day)」の記事を表示してくれる。合わせて、さまざまなアクティビティも。
なんてことない・・・・。


確かにこの機能自体はどうってこと、ない。ストックしたコンテンツを引っ張り出してくるだけだ。
Facebookはここのところしきりにこの新機能をおすすめしてくる。よほどご執心らしい。で、あらためて考えた。
ほんとうに「どうってことない?」


14億人ユーザーに毎日、過去記事をサーバーから引っ張り出してきて見せてあげる。ただのノスタルジーか?
利用するユーザーの側はそうかもしれない。
しかしFacebookは伊達や酔狂でこんなめんどくさい力仕事をするわけがない。サーバーの負荷はどれほどだろう。


そんなこんなを考えていると「過去のこの日」はただの新機能に見えなくなってきた。Facebookは「未来永劫あなたがたの(創った)コンテンツを生きたまま保管しますよ」と宣言しているのではないか。
死蔵ではない。生きたままだ。


アメリカ人のやり方、その根底にある発想は途方もない。
そんなことを感じている私は変わり者だろうか。