★熱狂冷めてFacebook、これからが黄金時代を迎えそう | ジャーナリスト 石川秀樹

ジャーナリスト 石川秀樹

ちょっと辛口、時どきホロリ……。理性と感情満載、世の常識をうのみにせず、これはと思えばズバッと持論で直球勝負。
3本のブログとFacebook、ツイッターを駆使して情報発信するジャーナリスト。
相続に強い行政書士、「ミーツ出版」社長としても活動中。

★ザッカーバーグの思いが独特のアルゴリズムを生んだ | 黎明期のFacebook①> http://wp.me/p4q7xb-18G


この文章、実はすごくなつかしい。
3年前、新聞社を退職した私はすぐに出版社を立ち上げ、
同時にFacebook活用本の執筆にかかった。
Facebookは2年近く使っていたが、プロではない。
どころか、素人なるが故に訳が分からないことだらけで
Facebookに八つ当たりすることもしばしばだった。


それがFacebookの本を書こうとは・・・・
無謀にもほどがあるのだが、Facebookのわかりにくさが
私にはおもしろかったし、その頃はずいぶんFacebook本
が出ていたのだが、どれを読んでもピント外れな気がした。
疑問に答えてくれないのだ。





なぜ「いいね!」は止まるのか、そうかと思えば突然、
人気者になったり。感覚より、何事も数字はウソをつか
ないと思うたちなので「表示数」がはっきり出るFacebook
ページでいろいろ試してみたりした。
すると、矛盾が出てくる。論理で考えてもよくわからない。
それで結局、はまったのだと思う。


結局、当時の疑問の多くはFacebookのアルゴリズムのせい、
といえば言えそうなのだが、明確な回答はいまだに出ない。
結局この本は(私は「文章本」と読んでいたのだが)、あと
からPawerPointのプレゼンを基に「ビジュアル本」を3冊
つくったので「今さら」という感じで仕舞ってしまった。


Facebook自体、後発のSNSに人気を奪われたり、どんなに
しても成果を出すのが難しかったりして、熱狂とは遠くなって
しまった。
「ビジネスに使える」ともてはやしたのに、マーケターたちの
逃げ足の速いこと。まあ、それは予見できた。
Facebookの難しさというより、やはり日本では「実名」に
過度に敏感になる人が多く(それだけ気兼ね社会なのだろう)
このSNSが本来持つ可能性をよってたかって矮小化している
ためだろう。


というわけでFacebookのブームは去ってしまったけれど、
逆に私はこれからが出番のような気がしている。
はっきり言って、こんなにすごいSNSはない。
交流ツールとしてはもちろんだが、自己表現の場としてみ
ると、こんなに可能性をもつメディアはないのではないか。


欲深なマーケターたちは出ていってくれてかまわない。
かき回されるのは真っ平だ。
しかし静かに機会を狙っているありとあらゆる業種、業態、
活動する組織や個人は、よくぞ残ってくれたと思う。
Facebookが日本で地歩を築くのはこれからだ。


分厚い書きかけの本のところどころに、熱い思いが残って
いる。3年前より、今の方が通用しそうだ。
Facebookはその特性を理解して使えば、必ず使う人によき
ことをお返ししてくれる。
熱狂が冷めた今、「これからが黄金時代」の予感がしている。


少しずつ発表していくことをお許し願いたい。