「原発反対」「再稼働許すな」首相官邸を囲め!!うねり広がる国民の声 | ジャーナリスト 石川秀樹

ジャーナリスト 石川秀樹

ちょっと辛口、時どきホロリ……。理性と感情満載、世の常識をうのみにせず、これはと思えばズバッと持論で直球勝負。
3本のブログとFacebook、ツイッターを駆使して情報発信するジャーナリスト。
相続に強い行政書士、「ミーツ出版」社長としても活動中。


「原発反対!」
「再稼働反対!」
福島第一原発の事故以来、この当たり前の国民の声が政治に届かない。
ならばその声を届けるため、首相官邸を囲め!!


多くの人がそう思っていた。
4月、散発的に首相官邸に抗議の意思を表明する人たちが現れた。
6月、野田首相が大飯原発3、4号機の再稼働を表明すると、反対の声は一気に膨れ上がった。だが、大手マスコミを瞠目させる規模にはならなかった。
しかし、ツイッター、facebookで呼びかけ続ける人が出てきた。


「抗議するなら官邸を囲め!!」


毎週金曜日の夕が「その日・その時間に」なった。
6月22日、万の数を超えた。
そして昨日、6月29日の抗議行動には数万人が官邸周辺に集まり、あの広い官邸を1周してグルッと囲むほどの人、車道にまではみ出すまでの人波が官邸を包んだ。
主催者発表で20万人、警察発表(大幅に過少推計して)2万人。
いわゆる活動家たちではない。
子連れのお母さんや会社員などごく普通の人たちが怒りの声を上げた。

hidekidos かく語り記-首相官邸を囲んだ人々

<動画はこちら> http://www.youtube.com/watch?v=bAdFLvTwBK0

声は野田首相に届いたのだろうか。
朝日新聞社会面(6/30朝刊)によれば、

午後7時ごろ、執務を終えて官邸から公邸に歩いて移動する際、抗議行動の声を耳にした。声の方向に顔を向け、傍らの警護の警察官に「大きな音だね」と話しかけたものの、普段通り立ち止まらずに公邸に入った。


大飯原発再稼働は首相の致命的でかつ破局的な判断ミスだと思うが、消費増税と共にこの男なりの「信念」に突き動かされて決断したものと思われる。
「千万人といえども我往かん」くらいに高揚していることだろう。
この場合、大人は水をかけて頭を冷やしてやらねばならない。
首相の熱を冷まし「我あやまてり」と反省するだけの正気を取り戻させるには、「数万人」では足りない。
十数万人、数十万人、そして数百万人に至れば、官邸どころか霞が関全体を人波が覆うことになり、さすがの野田ドジョウ氏も現実(うつつ)に戻るだろう。


今回、大手マスコミの報道ヘリも飛んだ。
大手紙の1面に写真付きで抗議行動の記事が掲載された。
ソーシャルメディアからマスメディアへ。
波は確実に広がりつつある。


「官邸を囲め!」


静かな講義でいい。
マイクも火炎瓶もいらない。
ただ一心に、声を合わせ、「原発反対」「再稼働やめろ!」を叫び続けよう。
この抗議活動が百万人の単位に膨らみ、名古屋でも、大阪でもうねりとなって広がれば、やがて政権を倒すほどの力を持つようになるかもしれない。


動画の終了間際、満員の神宮球場が写った。
政治に対する民衆の抗議行動として長く語り継がれるのは、60年安保の際、官邸をデモ隊が囲んだ光景だ。
その時、岸首相は言ったものだった。
「神宮球場を見てみろ。ここより多くの人が早慶戦に熱中している」


昨日、官邸周辺に集まった人々は、神宮球場の人たちより多かったのではないか。
確かに今、原発に反対する人たち以上に、無関心で何も発言しない、行動をしない人たちがいる。
「いる」どころではない。
直接行動を取る人は1000人に1人、いや、数万人に1人くらいかもしれない。
しかし考えてみてほしい。
モノ言わぬ大多数は、政治に白紙委任しているのだろうか。
いつの時代も声を出し、行動する勇気を持つ人はほんの一握りだ。
しかし、そういう行動こそが暴走する政治に歯止めをかけてきた。
いや、違うな。
いったん政治が暴走し始めると、民衆行動でそれを止めたり、方向を変えさせるのは極めて困難になる。
だからこそ、そこまで弾みがつく前に、それに待ったをかけるのだ。


幸いにして、今のところ日本は民主主義の国である。
民が主人公。
正しい政治家は「民」の声を踏みにじって専横な振る舞いはできない。
それをやろうとする者には「ノー」を突きつけなければならない。


金曜日の夕方、首相官邸を取り囲め!


国民の武器は声のみ。
「原発反対」
「再稼働を許すな」
「政治家は国民の声を聞け!」


野田首相がたじろぎ、ヘリで逃げ出したくなるほどに、声のエネルギーを官邸に届かせよう。




★コメントはこちらへ(facebookに発言集を特設しました)
http://www.facebook.com/hidekidoskatariki





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