世界の命運をフクイチ4号機が握っている!アメリカの世論が怒りの声 | ジャーナリスト 石川秀樹

ジャーナリスト 石川秀樹

ちょっと辛口、時どきホロリ……。理性と感情満載、世の常識をうのみにせず、これはと思えばズバッと持論で直球勝負。
3本のブログとFacebook、ツイッターを駆使して情報発信するジャーナリスト。
相続に強い行政書士、「ミーツ出版」社長としても活動中。


これ以上重要なブログを読んだことがない。


福島第一原発4号機が抱える問題を指摘するアンディ・ジョンソン氏 / CTVニュース(アメリカ・カリフォルニア州)の論考だ。
adminさんが翻訳しブログで伝えた。
題して
『日本政府と東京電力の無策・無責任ぶりに、アメリカの世論が憤りの声を上げ始めた』

※adminさん、ほんとうの「今」を知りたくて、アメリカCNN、NBC、ABC、CBS、英国BBC、ドイツ国際放送などのニュースを1日一本選んで翻訳・掲載している。


<以下、ジョンソン氏のレポートから要約と抜粋>
焦点は4号機使用済み核燃料プールだ。
1,535本もの核燃料棒がプールに保管されている。
プールは地上30メートルの高さにあり、これを支えているのは破壊された原子炉建屋だ。
すべての核燃料がむき出しの状態でプールの中に保管されている。
4号機は補強されているとはいえ、
福島第一原発を訪れたことがある米フェアウィンズ教育システムのアーニー・ガンダーセン氏は語る。
「マグニチュード7.0以上の地震が襲えば、おそらくこのプールを支えている構造物は倒壊することになるだろう」

※震度7ではない!M7級地震!!通常の内陸型地震でもこの程度のエネルギーを持つことは珍しくない。

hidekidos かく語り記-核燃料火災


プール崩壊の結果、核燃料棒が空気にさらされれば火災を起こす。
いちばん最近にこのプールに格納された燃料棒から火を噴くことになるだろう。
その火災はプール内のすべての核燃料棒に及び、
そうなれば酸素を大量に消費する放射性物質火災が発生し、
水で消し止めることは不可能になる。


ガンダーセン氏
「火災の結果、これまでとは比較にならない量の放射性物質を噴き上げます。これによって人類がどのような健康被害を受けることになるのか、それは人間の科学にとって未だ未知の分野なのです」
アメリカエネルギー省の元最高顧問のロバート・アルバレツ氏
「もし地震などによってこのプールの中身が地上に放りだされるようなことになれば、引き続き起きる放射性物質の火災により、チェルノブイリの事故の際に放出された10倍の量のセシウム137が放出されることになります」


両氏の表現は非常に抑制されているが、
カタストロフィー(地球規模の破局)が起きるだろうと言っているのだ。
日本は今、刻々と時を刻む時限爆弾の上にいるようなものだ。


こうした状況にもかかわらず野田首相は先週、
「福島第一原発がもたらす脅威の大部分は昨年12月の『冷温停止』により取り除かれた」
と語った。

※『冷温停止』は野田首相が『停止状態』と勝手に宣言しているだけのこと。

このとき首相は、4号機使用済み核燃料プールの問題についはコメントを拒否した。
4号機の抱える人類史的危険をあえて語らず、
大飯原発再稼働に血道を上げている日本政府に対して、ガンダーセン氏は
「日本政府は、今になっても正しい取り組みを始めようとはしていない」


今すぐ取り掛からなければならないことは自明である。
東京電力が4号機核燃料プールから使用済み核燃料を取り出し
ガラス固化キャスクに加工して安全な場所に保管し直すことだ。
しかし政府も東電も大量の資金と、現場で多大な危険を伴う
この作業については一顧だにしない
ただ語るのは「除染」のことのみ。
彼らの欺瞞は明らかだ。


事は政権の安泰や日本の繁栄と言った身勝手な次元の話ではない!
『世界の命運』を4号機核燃料プールが握っているのだ。
ガンダーセン氏の叫びは悲痛でさえある。

「今直ちに!処理しなければなりません。
政府から補助金をもらってから段々に取り組めばいい、そんな話ではないのです


※adminさんのブログ全文はこちら→ http://kobajun.chips.jp/?p=2724



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