facebookでビジネスを加速さたい、友達をつくりたい人のための僕のアドバイス | ジャーナリスト 石川秀樹

ジャーナリスト 石川秀樹

ちょっと辛口、時どきホロリ……。理性と感情満載、世の常識をうのみにせず、これはと思えばズバッと持論で直球勝負。
3本のブログとFacebook、ツイッターを駆使して情報発信するジャーナリスト。
相続に強い行政書士、「ミーツ出版」社長としても活動中。

これから僕は、facebookの本を書くつもりだ。
巷には「プロ」の書き手の手になるノウハウ本があふれている。
しかし、facebookの利用者である僕から見ると、どれも帯に短しタスキに長し。
「肝心なことが書かれていないので、使えない」と感じてしまう。


それで向こう見ずにも、出版社起業の機会に、自分で書いてみようと思った次第だ。


    ◎本を出版するためのfacebookページはこちら


正直に言えば、僕はfacebookの機能については素人である。
そんな者が書く本に何の価値があるか、と言われそうだが、
「本当に役に立つ本」なら”大化け”は可能だと思っている。


■fbを始めた、何を書けばいいの?

僕は新聞記者をやってきたから、職業的な書き手の一人である。
しかし、その僕がfacebookを始めた時、大いにとまどった。
何を書いていいのか分からなかったのだ。


facebookにはたくさんの機能がある。
そんなものは、マニュアル本を一通り読めばあらかた分かる。
しかしそのことと、毎日毎日facebookを書き続けられることとは別だ。


くう・ねる・あそぶ、なら、まあ何とか書くことはできる。
事実、ツイッターでは「日記がわり」として、そういう使い方をする人もいる。
その価値を否定するものでは全くないが、
facebookではもう少し違う使い方があるような気がしている。


ところがfacebookの入門書はこの点、
「何を書いてもいい」が前提になっている。
と言うよりも、このテーマには触れてさえいない本が大半だ。
これでは、まったく答えになっていない。


ツイッターと同じことを投稿していいのだろうか。
1年近くfacebookをやってきての結論は、一応は「イエス」である。
なぜ「一応」かと言えば、ツイッターでつぶやく内容が
”読むにたえる”中身ならば、という条件がつくからなのだ。


アドバイスを、ということなら、こう言ってもいいと思う。
ツイッターは垂れ流しだ、だから思ったまま書けばいい。
ところがfacebookは「滞留」し、個々の投稿にいいね!とコメントが寄せられる。
それ自体、一つのコンテンツだ。
だから、そのコンテンツは「意味のある文章」であった方がいい。


つぶやきを連発しても、あまり反応は得られない。
むしろ投稿回数を減らしても、一つひとつに「自分の思い」を乗せたい。


僕は今度書く本には、実際の例をたくさん紹介しようと思っている。
facebookはその機能上、コミュニティーができやすいので、
数千人の友達をもっていても、投稿が読める人は限られてしまう。
それゆえ、facebook上にはさまざまな書き手がいるのに、
知らないで終わってしまうことが多いからだ。


いろいろな流儀(書き方・得意分野)で。格好のお手本となる人を見つけたい。


■facebookをはビジネスで使える?

facebookが日本で注目されたいちばんの理由は、
「ビジネスに使える」と、多くの人が信じたからだ。
では、成功した人、成功した会社があるだろうか。
成功したのは、いち早く「ビジネス仕様」を強調して書いた一部の書き手のみ。


僕が見るところ、現時点で「ビジネス」を謳(うた)うのは少々早計だ。
多くの著者は、facebookを数のみで見ているが、
僕は「利用者」の一人ひとりをよく見るべきだと思う。


僕はツイッターとfacebookに同時投稿することが多いので、
「反応が驚くほど違う」ことを経験的に知っている。
それはツイッターの匿名性、facebookの実名性の違いだけでは説明しきれない。
やはり利用者の違いであり、facebookの機能の特性によるところが大きい。


本気でfacebookで自分を売り込みたいとか、お店を知ってもらいたい、
あるいは会社の特長をアピールしたいと思うなら、
やはりfacebookの属性を知った上で、
最低限、相手の心に届く「書き方の技術」が必要だ。


なぜなら、facebook利用者のリテラシーは非常に高いからだ。
ツイッターでよく見かけるような、一方的な広告垂れ流しは絶対に通用しない。
『この人は広告のためにfacebookを使っている』と思われたら、
友達にはなってくれないし、以後、投稿はスルーされ続けると覚悟すべきだ。


だから、ツイッターとブログとfacebookで「ゼロ円集客」
などという手法も、なかなか通用しない。
ツイッターとfacebookを動線にしてブログに集客、
気持ちは分かるが、そんな計算通りに人は動いてくれないのだ。


では、ソーシャルメディアをさまざま組み合わせての戦略は
まるきり効果がないのか、と言えば、
「そうではない」と僕は考えている。


ビジネスに使えない、広告に使えない―facebookがそういうものなら、
逆にfacebookに将来はないだろう。
今は日本人が「実名投稿」にはじめてチャレンジしているときだ。
慎重になるのは当然だし、むき出しの欲望を見れば”引けて”当たり前。


それでも、仕事のことを語れないfacebookでは魅力がない。
仕事に伴う苦労や工夫、販促手法を語ったって、これも立派なネタだと思う。
人柄がわかってからの投稿なら、やさしく受け止められ余地はある。


適切な時節を待つ、ということまで含めて、facebook投稿にはコツがあるはずだ。
もっとも、そのコツにしたところで「成功のセオリーはない」
しかし、セオリーはないが、「成功例」ならいろいろありそうだ。
そして「成功」の理由はそれぞれに異なる(たぶんね)。


僕が知っている成功事例は、それぞれユニークである。
言いかえれば、「努力」や「工夫」の仕方が一人ひとり独特
それを一般化できれば「セオリー」になるが、それは難しいと思う。


そこから何かを得たいなら、事例をヒントに自分で編み出すしかない。
「言葉」ひとつにしても、
これなら成功するという魔法の言葉はないのだと思う。


■facebookではマス(=大衆)を狙うな

そうそう、もう一つ。
僕はさっき、「facebookを数のみで見ている」と書いた。
それは、こういう意味だ。


facebookはコミュニティーをつくりやすい。
それはfacebookのすぐれた機能の一つだが、弱点でもある。
友達が1000人いようが2000人いようが、
常時交流できるのは、せいぜい100人、200人。


やりとりの多い人の書き込みがタイムフィードに反映されやすいという
facebookの性質上、それは仕方ない。
しかし、その「効果」については十分認識しておかなければならない。


早い話、100人から「いいね!」をもらうことさえ、かなり大変だということ。
まして200いいね!以上をもらえる人は、極めて限られてくる。
これは個人のウォールでの話だが、
facebookページの入り口である「いいね!」の数にしても、同様のことが言える。
1000いいね!を超えるページは4%にも満たない。


大企業・有名企業のページさえこんな調子だ。
マス(=大衆)に売り込むなぞ夢のまた夢……。
しかし考えてもみてほしい。


1000人もの顧客をつかむつもりですか?!


僕が書こうとしている本の「読者」は、
個人であり、個店であり、小さな会社だ。
10人でも20人でも、強固なファンがつかめれば、僕は上首尾だと思う。


facebookの目的、あるいは目指すべきゴールとして、
この点もよく認識しておきたい注意点だ。


■「玄関の花」シリーズで僕の株が上がった?!

いろいろ書いたが、抽象的でちょっと分かりにくいかな?
それでは手前味噌だが、僕の事例を少し披露しよう。


僕は朝ツイート専門だ。
サラリーマンなので、自由に使える時間は限られている。


出勤前に新聞を斜め読みして、気になる記事を探す。
グッドニュース、共感するニュースを書きたいが、最近は滅多にない。
多くは批判的になってしまう。
舌鋒はつい鋭くなり、まともに読むと重苦しい。


連日そんな調子だったが、ある日、玄関の花に気がついた。
妻は定期的に生活協同組合から花を取り寄せているらしく、
届くたびに花瓶に生けて、玄関に置いていたのだった。


その日、ネタ切れだったのでそれをつぶやいた。
すると、ニュースネタ以上に「いいね!」がついた。
その当時、僕のつぶやきに反応してくれる人は30人くらいが定数。
50いいね!になかなか届かなかったのに、いきなり50を超えた。


味をしめて以後、「玄関の花」はシリーズ化。
それから1ヵ月たって、今は100いいね!に届くようになった。


■facebookのアルゴリズムが利いてきた

おもしろいことに、いいね!は一度大台を超えると、
その水準がふつうになっていく。


「出版宣言」以前に、いいね!が最も多くついたのは、
妻の誕生日にゴルフ場に行ったことをつぶやいたときだった。
写真もないそっけない文面に、120人の方がいいね!をくれた。
これは「言葉の力」でも何でもない、
facebookのホスピタリティーの賜物である。


理由はともかく、1度100を超えて以来、
いいね!がつく数は、以前に比べ格段に多くなった。


これはfacebookの理屈にかなった変化だ。
毎朝のニュースツイートは読む人が限られ、小さな輪ができていたのではないか。
だからなかなか広がらない。
しかし「誕生日」という言葉のおかげで、このつぶやきは広い範囲に届いた。
それで「いいね!」が急増。
気を良くした僕が「いいね!」をせっせと返したので、
つぶやきが人のニュースフィードに出現する頻度が高まった。
多くが見てくれるので「いいね!」が増える。


facebookのアルゴリズムは案外、目ざといようなのだ。


■みんなの「投稿スタイル」をぜひ知りたい!

以上は最近、僕のウォール内で起こった変化である。
皆さんも日々の投稿の中で、さまざまな気づきをおもちなのではないだろうか。
僕はそれを知りたい。


本のための特設facebookページを作ったので、ぜひ書き込みをお願いします。
自分らしいテーマ、心がけていること、工夫のあれこれ……。


facebookは大きな可能性をもったツールだと思う。
くらしにも、ビジネスにもきっと役に立つ。
でもそれは、一人ひとりのアイデアや工夫にかかっている。


通り一遍のセオリーでなく、みんなの工夫を『これだ!』と思った人がシェアする。
そうやって、少しずつノウハウが広がっていくことが理想だ。
今度書く本は、そのための手引きになれればいいなと思っている。


◎本を出版するためのfacebookページはこちら






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