日野原重明先生の「命の授業」とメッセージ。 | 伊丹のおくりびと

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伊丹市の幸せ創造企業 速水葬祭二代目創業者 速水英城です。
色んな所で様々な人々に支えられご縁を頂き毎日を過ごしています。
感謝を込めて綴ります。



100歳って言う事は大正元年生まれなんですね。

おつかれさまです、速水です。




大正元年生まれと言う事は第二次世界大戦どころか

第一次世界大戦も関東大震災も経験されているんですね




たくさんたくさん人が死んで行くのを

リアルタイムで経験されている日野原先生からのお話を

10歳のこども達に対する「命の授業」としてお聞かせ戴きました。






その時の模様を少しだけお話しします。






34人のこども達に質問。




「今、自分自身は生きている!」と思う人は両手の拳を高く上げて下さい。





「生きているとはどういう事ですか?」と次々とこども達に聞いて行く。




「心臓が動いているから」と答えるこども達。




その後聴診器を使って大切な物とは何か。

と話を始められます。




心臓は見えますか?




空気は見えますか?




時間は見えますか?




昨日の晩御飯の時の時間を手に取れますか?

明日やって来る明日の時間を手に取れますか?




大切な物は見えなくても大切な物として存在しているのです。




そして、昨日の時間は手に取れませんし

明日の時間を見る事も出来ませんが




君たちは今、この今を確実に生きて見ているのです。







そして34人の児童に質問を繰り返して行く日野原先生。




「昨日の朝は何時に起きましたか?」

次の子に「朝起きてまず何をしましたか?」

次の子に「朝ご飯を食べた次は何をしましたか?」

次の子に「1時間目は何の授業でしたか?」

、、、、。





その質問に答えて行くこども達、




帰って来る答えに対して即興で展開して行かれる日野原先生。




「家に帰ったら何をしましたか?」

「ごはんを食べた後は何をしましたか?」

就寝までの昨日一日の質問を終えた後、




質問を変える。





「朝起きたのは誰のために起きましたか?」

「朝ご飯は誰のために食べたんですか?」

「学校の授業は誰のために受けたのですか?」

「放課後のサッカーは誰のためにしましたか?」

「夜、寝たのは誰のために寝たのですか?」




その質問に「自分自身のため」と答えるこどもたち。




         日野原先生より。





周りの大人達は君たちのために少しずつ時間を使ってくれていますが

いま、君たちは自分は自分のために時間を使っている。




それは君たちが成長するためには必要な事なんですが

今は自分のために使っている時間を

大きくなったら人のために使える人になって下さい。




短い時間の「命の授業」




大切な物。




命=時間。




あなたの時間(命)は今大切に育てられていますが

大きくなったら人のために時間(命)を使える人になって下さい。




あなたの命を大切に思うのと同じくらい

周りの人の命も大切に思って下さい。




いつでもボタンひとつで何万人もの命を奪える核兵器、




そう、

戦争、核兵器は絶対いらない。




だれかの利益のために戦争が行われている世界。

戦争がどれだけ無益な物か。




今から大人になって行く

10歳の君たちにこそ知っておいて欲しい。

そう仰られた日野原先生。




すごく

すごく良い授業だったと思います。






41歳の僕は直接戦争を知らない。




しかし、

両親から戦争の無益さと残酷さを聞かされて育ちました。




そして

阪神淡路大震災で被災し、




東日本大震災を目の当たりにし、




大自然から人が死ぬという事をまざまざと見せられた。




お葬儀屋さんをしているので

日々大切な人を送っているご遺族様と直面させて頂いている。







    人、


    時間、


    命、


    縁。




その全てが掛け替えの

無い大切な物だと




こども達に伝えて続けて行くべきなんだと

改めて再確認させて頂きました。