#013お骨あげから帰宅まで(書きながらウルウル。 | 伊丹のおくりびと

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伊丹市の幸せ創造企業 速水葬祭二代目創業者 速水英城です。
色んな所で様々な人々に支えられご縁を頂き毎日を過ごしています。
感謝を込めて綴ります。



昨日の#12で精進上げのお膳の話しまでしました。




さて、

お骨あげに向かう所からの話からです




「お骨あげ」




「お骨上げ」なのか「お骨揚げ」なのか

業界でも意見が分かれる所です。

「収骨」としておきましょう。




伊丹では火葬に2時間半かかります

(その半分は冷却時間ですが)




4時半の収骨に前もって2台のマイクロバスに乗り合わせる。

ゆとりを見て4時出発で火葬場に向かう




この時間になると大部分の方が帰り

30人くらいになっていた。









司会進行役は帰ってもういない。

と言う事は収骨を仕切るのは、、、僕?




喪主(代理) 兼 進行役。



それは良いとしても、



身内のみんなに対して

敬語?

仕事モード?




どーも気持ちの悪い感じになります。






実際に母の遺骨を目の前にする。




仕事では見慣れた光景。

殆ど原型をとどめていないのど仏は

小さい方のお骨壷に入れる。




全身のお骨を足下から順にお墓に入れるようの

少し大きめ20センチ弱のお壷に皆で収めて行く。




阪神間では関東みたいに全てのお骨を持って帰らない。




お壷に入るだけのお骨を収めて

残ったお骨は行政で共同埋葬として供養してくれる。

(詳しくはまた別の機会に...)




母のお骨はかなり弱く、ぼろぼろでした。




そう言えば6年間殆ど歩いてなかった母。




和歌山の椿温泉に行けば歩けるようになると

信じて疑わなかった母。








そうなっている事に気付かずに

「認知症になったらもっと楽だろうに...」と呟いていた母。




70年間の人生。




お疲れ様でした。




そして、ありがとうございました。




収骨が済むとまたお寺に帰って還骨のお経と初七日のお経を頂く。




帰りのバスはなぜかみんな一号車バスに詰めて乗って

二号車バスが空っぽだったので私が一人で乗りました。




25人乗りのバスを独り占めだなんて贅沢です。

ありがとう柴田ドライバー





全てが終わった頃には常休寺の境内では秋の虫が鳴き

間も無くやって来る夜の帳に向けて西の空を赤く染めていました。





その後は母の遺骨などをさくらホールに連れて帰り

仏壇の前に安置する。




浄土真宗では開いた仏壇の前か少し横でお守りするのです。





それと同時に葬儀の道具の片付けもある。

スタッフが最後まで残ってくれ、殆どをやってくれた





人の有り難さを改めて実感です。

ありがとうみんな。





この日も一日が終わった。



達成感なんだろうか、心地良い疲労感?



足がクタクタとか、腕がパンパンとかじゃない、




っしゃー!終わった~!

な~んか知らんけど疲れたな~。。。

と言った感じ。





しかし、、、、。





これで両親共にいなくなってしまった。





これからは自分が一番上に立って

会社も家族も牽引して行かなければならない。






それが世の常。





みんな通る道。





が~んば~ろおっと!





とりあえず、





、、、。





帰ってビール飲もっと!





と言う事で妻と二人帰宅。




余りとしてパック詰めされたお膳を妻と戴く。





妻の手料理は自慢の種だが、

割烹のお料理もビールにはイイ!!

冬場なら熱燗が欲しくなるだろうな。





昼間と同じ物を食べてるはずなのに

全く違う感覚で味わって食べる事ができた。





そう言えば昼に食べた時って10分位で掻き込んだから

味わってる余裕なんてなかったな。。




申し合わせた訳ではないがどちらもテレビを点けようとしない




昼間の喧噪とは打って変わって静かな居間で、


いつもの二人で向かい合う。




今日あった事や、食べてる料理の事など

とりとめもない話に時折笑いを挟みながら食事をとる。





こんな時には改めて考えてしまう。。。




目の前の見慣れた笑顔ともかれこれ21年。




自営業だから365日24時間殆どずっと一緒。




考えたら人生の半分以上の時間と、喜びや悲しみ、

時には憤りや妥協さえ共有して来てくれた。




今も言葉には出さないけど

「お疲れさんやったな、よう頑張ってくれたな。。。」




たぶん、お互いがそう思っているんだろう。




夫婦って、やっぱりイイなぁ。。




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このシリーズの始まりはこちらからどうぞ

「#000母を送る実際の話しって有り?」