そのことについて改めて考えてみると、病気について、生と死について、そんなに簡単に自分の中で結論が出せるものではないよな、何か俺って綺麗事を言ってるな、、、と思えてきてしまいました。
そんな事が言えるのは、きっと自分の経過が順調だからなんです。
白血病になったとき、長い治療で先が見えなかったとき、「何故自分なんだろう、、、」 何度もそう思いました。
そう思って悔しくてやり場のない気持ちでいっぱいでした。
そして時が過ぎた今、、、人生に終わりがあるのは避けられないのだと、病気から痛いくらい学んだつもりでいました。
「つもり」だと思うのは、それをもはや1週間先の事だとか、3ヶ月先の事だとは思わなくなって、あの時ほど「今」という時間を大切にしていないと思えたからです。
将来の事を考えて備えるのはとても大切なこと。
その為に頑張って働いて、貯金して、投資なんかもしている。
でももし突然余命3ヶ月だと言われたら?自分は「今」と同じことをしているだろうか。
この限りある時間をどう過ごすべきか、時々立ち止まって考えることも大切だと思うのです。
人生、残された時間があと3ヶ月でも、1年でも、30年でも、50年でも、いつか終わりが来ることには変わりないのですから。
「死」について、どうすれば受け入れられるか自分にはまだ分かりません。
でも「将来」も「今」も大切にすること、それが避けられないその日に後悔しない為に、「今」を生きる自分に出来る心構えのひとつかも知れないと思います。