退院から9ヶ月が経ち、当時は希望も明るい未来もなかった自分も、来年のこと、3年、5年、10年後・・・そして定年後のこと・・・もう一度ライフプランを描いてもいいんだと思えるようになってきた。こんな病気を経験しても、これからも楽しいこと、感動する出来事が待っているんだと今は思える。今後の人生その時々の有りたい姿、やりたい事など、維持療法中はとかく守りに入りがちな我が身であっても未来を思い描き、どんどん予定を入れるべきなのだと。
病気になっても病人になるな、と誰かが言っていたのを思い出す。本当にその通りだと思う。もちろん病気を治す事が最優先の目標であることには代わりないが、それだけだとこころが元気になれない気がする。
自分にはやりたい事がいくつかある。
ひとつは以前熱中していた登山。膝を悪くして数年前から全く登れなくなってしまっていた。膝を治療してまた登山に挑戦したいと最近思うようになった。3千メートル級の日本アルプスから見る朝の霊峰富士が大好きだ。自分の足で登り、またこんな景色と出会いたい。そして雄大な山々と対峙し、自分という存在の小ささをこれでもかという程思い知らされたい。
世界や国内の風光明媚な場所を訪れたいという夢もある。これまでも何度か絶景と呼ぶに相応しい場所を訪れることが出来たが、天国のような南の島や自然遺産への憧れはより一層強くなった気がする。パワフルで生命感溢れるアジアの街にも行きたい。2年間の維持療法が終わったら、仕事で海外勤務がしたいとも思う。その為にそれまでに出来るだけスキルを得たい。
定年したら沖縄に住んでみたい。これは突拍子もないことかも知れないが夢のひとつである。自分のルーツは沖縄にあるからなのか、沖縄に行くとこころ安らぐのだ。夢を夢のままで終わらせない為に下調べをしたい。
既にいいオッサンだから夢や目標って少々こっ恥ずかしいさはある。でもオッサンも夢はあった方がいい。それがあるから生きることに貪欲になれる。病気を経験し、改めてそう思う。
今日は1ヶ月半振りの通院日だった。
6月末にやったマルクの結果は問題が無かった。血球は相変わらず血小板か低空飛行しているが、日々の暮らしには問題がないレベルだ。今日も明日も明後日も、日常生活が送れることに感謝したい。






