猛将親父 〜第88話 尼子再興軍挙兵〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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目次




天下を競望せず…

わしは吉川元春(きっかわもとはる)の三男、広家(ひろいえ)です。



元春は忍びの弥助(やすけ)の報せに驚愕した。

元春「弥助、それは誠か?」

弥助「はい、和智誠春(わちまさはる)殿は監禁されている厳島(いつくしま)から脱走しようとして追手に斬られ…亡くなりました。」


コアラ和智さんの監禁の場所を厳島に移したばかりなんだ


元春「なんてことだ…」

弥助「ただ…和智殿を斬ったものが行方不明になっております。」

元春「なんだと⁉︎ もしや…和智殿が何かを知っていて、それをバラされるのを恐れたものの仕業では…弥助、出雲国を見張れ。」

弥助「出雲国?今回のことと何か関わりがあるのでしょうか?」

元春「兄、隆元(たかもと)が亡くなった時、我が毛利(もうり)は尼子(あまこ)と戦っていた。つまり隆元を殺害したのは尼子の関係するもの…それが今、動き出したのは、出雲国で何かあるかもしれん。」

弥助「わかりました。早速出立します。」





一方、京に潜伏している山中鹿介(やまなかしかのすけ)は三郎(さぶろう)と会っていた。




三郎「仰せの通り、和智を始末してまいりました。」

鹿介「うむ、これで隆元暗殺の秘密は誰もわかるまい…これで思い存分、出雲に向かうことができる。三郎、義久(よしひさ)様を救うことはできるか?」

三郎「……かなり厳しい監視下にいますが…やってみます。」

鹿介「我らが月山富田城(がっさんとだじょう)を奪還した暁には義久様をお迎えしたいのだ。頼むぞ。」




永禄12年(1569年)6月、鹿介は尼子勝久(あまこかつひさ)と共に出雲国へ向けて挙兵した。

コアラ勝久さんは尼子新宮党(あまこしんぐうとう)の生き残りなんだよ



この時、勝久に従う兵は数百人程度であった。


この尼子再興軍(あまこさいこうぐん)を支援したのは但馬国の守護、山名祐豊(やまなすけとよ)だった。



コアラ山名といえば応仁の乱で西軍の大将だった武家だったけど、この時は弱体してるんだ



祐豊は尼子とは長年敵対していたが、尼子が滅び、領国であった備後、伯耆、因幡を毛利に制圧されて、勢力回復のために尼子再興軍と手を結んだのである。




尼子再興軍は山名の協力を得て但馬国に入り、船で隠岐国に渡った。




この尼子再興軍の動きは北九州に出陣している毛利軍の知るところになる。



元春「やはり、鹿介出てきたか…」







つづく…







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