天狗将軍 〜第9話 懇願する母と酔う父〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

前回まではこちら⬇️



世は争乱…

我は室町幕府、第9代征夷大将軍・足利義尚(あしかがよしひさ)である。



文明3年(1471年)暮れ、聡明丸(そうめいまる)は父である細川勝元(ほそかわかつもと)に連れられ、我と我が母・日野富子(ひのとみこ)に会いにきた。

日野富子の像




コアラ富子さんの実家・日野家は三代将軍の足利義満(あしかがよしみつ)さん以来、娘を足利将軍家に嫁がせて将軍家の御台所の座を独占しているんだよ。



富子「よく来ました。聡明丸、こないだは我が子・春王(はるおう、義尚の幼名)を山名宗全(やまなそうぜん)から守り、助かりました。礼を言います。」

聡明丸「あっ、ありがとうございます。」

勝元「本来なら深夜に出かけることを若様にお諌めする立場なのに、礼とは…誠にあいすまぬことでございます。」

富子「いや、外の世界を見ることも大切な経験です。ところで、山名と和睦の話し合いをするとか…」

勝元「はい、この乱を終わらせねばなりませぬ。宗全殿も同じ思いのようにございます。」

山名宗全


富子「私も同じです。実は密かに洛中へ忍んでみましたが…あまりの荒れように言葉が出ませんでした。」

春王「母上も御所の外を見たのですか?」

富子「はい、これがあの美しかった京の姿かと目を疑いました。…勝元殿、何としても、乱を終わらせねばなりませぬ。春王に成り代わってお願い申し上げます。」


母は勝元に頭を下げて頼んだのだ。


勝元「御台所様、頭をお上げ下さい…この勝元、命をかけて和睦をし乱を終わらせます。さぁ、お手をお上げ下さい。」


母は母なりにこの乱に心を痛めていたようであった。



聡明丸はこの時、母・富子をどう見ていたのか?

後年、聡明丸と母は足利将軍家を傀儡にするのだか…この時はそんなことはつゆとも思ってないだろう。

コアラ聡明丸くんと富子さんが起こした明応の政変(めいおうのせいへん)、これが将軍を飾り物にしたんだ。まだまだ先のことだけどね。




そこへ…

「何をしておる…?」


入ってきたのは我が父であり8代将軍・足利義政(あしかがよしまさ)であった。

足利義政


富子「御所様、勝元殿が山名と和睦の話し合いに行くのですよ。私は1日も早く、この乱を終わるよう頼んでいたのです。」

義政「ふん、わしは争いを止めよと何度も申した。なのに細川も山名も…誰も止めず争ったのだ。何をいまさら…」


この時の父は少し酒に酔っていたようであった。父は政に嫌気をさし、この頃は昼間から酒を飲むこともしばしばあったようだ。

コアラ義政さんは政をほとんど側近に任せてたんだよ。



勝元「御所様…いまさら言い訳は致しませぬ。今は乱を終わらせることに精進いたします。」

義政「…勝元…本当にできるのか?和睦が…」

勝元「命がけで挑みます。」




我は勝元の本気を感じていた。勝元ならやるだろうと…


翌年、文明4年(1472年)1月、勝元と宗全は和睦の話し合いをしたが…和睦はならず決裂したのだった…。





つづく…
コアラ次回をお楽しみに〜





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