諸行無常の世の中…
我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。
泰時は父・義時(よしとき)が急死したことで急遽、鎌倉に戻りました。
泰時は途中、伊豆で政子(まさこ)様の忍び・輝(てる)に会い、鎌倉の様子を聞き…さらに、
輝「義時様は暗殺されたのです。」
と衝撃的なことを聞いたのです。
衝撃を受けた泰時は家臣をつれ、急いで鎌倉の政子様の元へ行きました。
泰時「叔母上、泰時ただいま戻りました。」
政子「泰時…見違えるほど立派になりましたね。」
泰時「叔母上、我が父のことですが…暗殺されたとは本当ですか?」
政子「輝から聞いたのですね…証拠はありません。ただ、昨年末に義時は病で倒れたのです。」
泰時「病?それが暗殺?」
政子「それから義時は日に日に身体が弱っていったのです。」
泰時「一体、何の病だったのですか?」
政子「証拠はありませんが…義時は毒を盛られていたのではないか…と思うのです。」
泰時「毒!?」
政子「微量な毒を少しずつ…私は義時にそれを忠告しました。だが…義時は笑って…"それがわしの運命(さだめ)なのでしょう"と」
泰時「父は暗殺をあえて受けた…一体誰が…」
ドンッ!!
泰時は驚きと悲しみで手を床に落とし、何も言葉が出なくなりました。
政子様は泰時の肩に手をやり、
政子「泰時、これからはそなたが頼りです。そなたは義時の後を継がなければなりませぬ。」
泰時「……叔母上、今は何も考えることができませぬ。明日、改めますゆえ今宵は自邸へ戻ります。」
政子「わかりました。旅の疲れもあるでしょう。ゆっくりなさい。」
泰時は館へ帰りました。
泰時『一体、いつまでドロドロとしたことが続くのだ…』
泰時はやりきれない思いでした。
一方、政子様は輝と会っていました。
政子「泰時のあの様子…輝…いや光、そなたと同じでしたね。」
光(輝)「そうでしたか…やりきれない思いは今も私の中にあります。鎌倉には黒いものがいつまで続くのかと…」
政子「これで…義時の死で最後にせねばなりませぬ。」
その夜…
「泰時が鎌倉に帰ってきたぞ」
「義時の後継ぎになるためか?」
「そうはさせぬ、鎌倉は我らがもらう…そして、法皇様をお助けするのだ。」
「鎌倉の御家人を味方につけるのだ。」
闇の中で怪しい密談が行われていました。
この密談を輝が密かに聞いていたのです。
それは政子様からの密命だったのです…。
つづく…

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