白の執権 〜第123話 三上皇 配流〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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諸行無常の世の中…

我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。




自ら流罪を申し出ている土御門上皇(つちみかどじょうこう)様の元へ泰時は行きました。

コアラ土御門上皇さんは承久の乱には関与してないんだよ。流罪になるのは土御門上皇さんの父・後鳥羽法皇(ごとばほうおう)さんと弟の順徳上皇(じゅんとくじょうこう)さんなんだよ。

土御門上皇


泰時は御所で土御門上皇様に御目通りしました。

土御門「泰時、来てくれたか。」

泰時「上皇様、乱には関与していない上皇様を遠方へお移し奉る必要はございません。」

土御門「朕は父と弟を止めることができなかった。泰時とも約束していたのに。」

泰時「上皇様とお約束とは恐れ多いことにごさいます。此度ことは後鳥羽法皇様に責任がごさいます。上皇様はこのまま京で政を行なってくださいませ。」

土御門「政はできぬ。父が遠方に流れるのに朕が京にいるのは忍びない。泰時、朕も遠方に流してくれ。」

泰時「上皇様…」


泰時は鎌倉に確認するとして返答を伸ばしました。





その頃、私は乱の際に京から逃げるのを助けてくれた土御門定通(つちみかどさだみち)様の館を訪れてました。

土御門定通

竹子「定通様、戦の際に我らを助けていただき、誠にありがとうございます。御礼が遅くなりまして…」

定通「御礼は良いのですよ。あなたが無事でよかった。ところで泰時殿は土御門上皇様をどうされるのでしょう?」

竹子「兄は上皇様には京にいていただきたいと思っているようですが…上皇様のお望みもあり…悩んでいます。」

定通「竹子殿は兄上思いですね。」


私は定通様のにっこりと微笑んだ顔に癒されてしまいました。




鎌倉よりの報せが泰時の元に届き、土御門上皇様は遠方にお移りいただくことになりました。


後鳥羽法皇様は隠岐島

現在の隠岐諸島

順徳上皇様は佐渡島

現在の佐渡島



そして土御門上皇様は四国の土佐にお移りいただくことになったのです。


泰時は土御門上皇様の流罪地が京より近いところになり少し安心したようでした。


コアラ土御門上皇さんは土佐に流されて、後に阿波国に移ったんだよ。泰時さんが厚遇したんだね。




3人の上皇様はそれぞれの地に配流されていきました。


後鳥羽法皇様は泰時に

後鳥羽「泰時…朕は必ず京に戻るからな!」



泰時はその時の後鳥羽法皇様のお顔が頭から離れなかったそうです。



その後、泰時にはまだやらねばならぬ大事がありました。


それは帝のことでした…。







つづく…
コアラ次回をお楽しみに〜





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