白の執権 〜第113話 朝敵義時〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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諸行無常の世の中…

我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。




1221年6月、後鳥羽上皇(ごとばじょうこう)様はついに決心しました。


後鳥羽「朕は鎌倉を討つ!!」


後鳥羽上皇様の御子、順徳上皇(じゅんとくじょうこう)様は大喜びでした。

順徳「父上、ついに決心なれましたか。では早速準備をいたしましょう!」


しかし、もう1人の御子、土御門上皇(つちみかどじょうこう)様は大反対したのです。

コアラこの時、上皇さんは3人もいたんだけど、仕切っていたのは後鳥羽上皇さんなんだよ。


土御門「父上!なりませぬ!」

後鳥羽「その方は事が終わるまで下がっておれ!」



土御門上皇


土御門上皇様は下がらされたのです。


後鳥羽「西面武士の藤原秀康(ふじわらのひでやす)を呼べ!」



京は慌ただしくなってきたのです。







しばらくして私の夫、大江親広(おおえのちかひろ)の元に後鳥羽上皇様からの呼び出しがかかったのです。


親広「これは…鎌倉を討つための呼び出し…」

竹子「殿!行かれるのですか?」

親広「上皇様の命には逆らえぬ、行かねば朝敵の汚名を着ることになるんだぞ。」

竹子「私は北条義時(ほうじょうよしとき)の娘、殿が鎌倉に弓引くことを見てるわけにはいきませぬ!」

親広「…そなたは…屋形に閉じ込めておく!しばらくは謹慎しておれ!」

竹子「なんと!嫌にございます!殿、殿!」




私は館の暗い部屋に閉じ込められたのです。






それから、しばらくして鎌倉に京の変事の報せが入りました。


それは京の守護、伊賀光季(いがみつすえ)と公家で鎌倉と親しい西園寺公経(さいおんじきんつね)の家司・三善長衡(みよしながひら)から同時だったのです。



鎌倉の御所には政子(まさこ)様、義時、大江広元(おおえのひろもと)そして泰時らがいました。


広元「後鳥羽上皇が義時殿追討の院宣を出されたと報せでございます。」

泰時「父上が朝敵とは!なんたること!」

義時「して…京は様子は書いてありませんか?」

広元「西面武士や京在住の御家人たちが上皇の命で京の御所に集まっていると…」

コアラ院宣って上皇さんが出す命令書かな

政子「光季は上皇側に既に討たれたかもしれませぬ。公経殿も…」



後鳥羽上皇様は鎌倉の有力御家人の三浦氏(みうらし)、小山氏(おやまし)、武田氏(たけだし)などに院宣を発していたのです。

後鳥羽上皇じゃ!義時を、鎌倉を討て!



さらに朝廷からも義時追討の命が諸国の御家人、守護、地頭と不特定多数に出されていました。





ついに義時が朝敵にされてしまったのです…。





つづく…
コアラ次回をお楽しみに〜




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