諸行無常の世の中…
我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。
1219年2月、明日に源実朝(みなもとのさねとも)様の右大臣任官の拝賀式を控えてた鎌倉では御家人たちが準備に追われていました。
その頃、三浦義村(みうらよしむら)の元に1通の書状が矢文で届けられました。
義村「いったい誰からだ…?」
その書状には…
明日、鎌倉は変わります。
新たな政の頂点に殿が立つのです。
事が終わりましたら向かいます。
伊原光吉
泰時は鶴岡八幡宮周辺で拝賀式の準備をしていましたが心落ち着きませんでした。
泰時の心の中では怪しい動きがあるのではと一抹の不安があったのです。
そこへ義村が駆け寄ってきました。
義村「泰時殿!!」
泰時「これは義村殿、そんなに急いでいかがされました?」
義村「…これを見なされ」
義村は光吉から来た書状を泰時に見せました。
泰時「光吉から!!これは…明日といえば拝賀式。」
義村「光吉は何をするつもりか?わしが政の頂点に立つとは?全く意味がわからぬ。」
泰時「まさか…義村殿が幕府を主導するには我が北条が邪魔になります。光吉は北条を討つつもりか?そんな兵は鎌倉にはない…」
義村「わしは幕府を主導するつもりはないぞ!」
泰時「わかっておりまする。光吉は義村殿を利用するつもりではなかろうか…?」
日が沈みかけた頃から鎌倉には雪がチラホラ降ってきました。
御所では鎌倉殿(実朝様のこと)と妻の信子(のぶこ)様が雪を見ながら語り合っていました。
実朝「明日は雪の中の拝賀式になるな。」
信子「殿、お風邪を召しませんように今宵は早くお休みにならねばなりませぬね。」
実朝「雪の中の拝賀…何やら良い歌が詠めそうだ。」
一方、拝賀式で鎌倉殿の太刀持ち役を行なう北条義時(ほうじょうよしとき)は自邸にいました。
そこで義時は自らの家臣からの知らせを受けていました。
義時「そうか…公暁(くぎょう)はそんなことを思っていたのか…」
鎌倉は様々な人が様々な思いを持っていました。
そして翌日…1219年2月13日。
鎌倉は雪に包まれていました…。
つづく…

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