白の執権 〜第99話 泰時は頭いっぱい〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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諸行無常の世の中…

我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。




「いつ殺すのだ…?」


千日参籠をしている公暁(くぎょう)に闇の中から声がしてきました。



コアラ公暁さんは将軍・源実朝(みなもとのさねとも)さんの命で千日参籠をしてるんだよ。



公暁「そなたか…今はその機会がない。参籠を終えてからだ。」

闇の声「もうじき政子(まさこ)や泰時が京から帰ってくる。」

公暁「2人が帰ってきても関係ない。機会は訪れるはずだ。」

闇の声「…わかった、裏切るでないぞ。」



闇の声は消えました。

公暁は額から流れた汗を拭いました。







泰時や政子様の一行は鎌倉近くまで帰ってきました。



泰時は自らを襲った矢文を調べさせるため、家臣の尾藤弥助(びとうやすけ)を京に残しておきました。


泰時『矢文を放ったものと三浦(みうら)の家臣は関係があるのかも…』


泰時が思った三浦の家臣は伊原光吉(いはらみつよし)のことでした。


そして泰時の頭には後鳥羽上皇(ごとばじょうこう)様と土御門上皇(つちみかどじょうこう)様のことが離れませんでした。

コアラ後鳥羽上皇さんの子が土御門上皇さんだよ。





一行は稲村路を通り鎌倉に着きました。

現在の稲村ヶ崎


一行の帰りを御家人たちが迎えていました。

北条義時(ほうじょうよしとき)や大江広元(おおえのひろもと)、そして三浦義村(みうらよしむら)らも出迎えていました。



出迎えの中に泰時が気にしている伊原光吉もいたのです。



泰時は光吉の顔を見た時、


泰時『思い出した!京の西面武士(せいめんのぶし)の藤原秀康(ふじわらのひでやす)の目に見覚えがあったが…それは光吉だ!』

コアラ西面武士は後鳥羽上皇さんに仕える武士団なんだ。泰時さんは秀康さんの目に見覚えがあると感じていたんだよ。



泰時は驚愕しそうになったが、表情を悟られないように笑っていました…。







つづく…
コアラ次回をお楽しみに〜





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