諸行無常の世の中…
我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。
1213年5月、和田義盛(わだよしもり)は兵を3つに分け、攻めてきました。
和田勢は御所、北条義時(ほうじょうよしとき)邸、大江広元(おおえのひろもと)邸と三ヶ所を攻めたんだよ。
しかし、義時邸と広元邸は留守番程度しかおらず、和田勢はあっという間に占領しました。
御所を攻める和田勢を三浦義村(みうらよしむら)の兵が防戦します。
この時、義盛は義村に裏切られたことを初めて知りました。
義盛「おのれ!三浦め!北条の犬に成り下がったか!」
義村さんは一旦は和田に味方すると約束したんだけど裏切ったんだよね。
義村「わしは北条の犬ではない!泰時殿の味方だ!」
義盛「ものども!三浦の犬を討ち取れ!」
怒りの義盛のゲキに和田勢は発奮し、その突撃で三浦勢は退却しました。
しかし、そこへ泰時、北条朝時(ほうじょうともとき)、足利義氏(あしかがよしうじ)らが加勢したのです。
かたや和田勢は義盛の三男で武勇誉れの高い朝比奈義秀(あさひなよしひで)が攻めてきました。
両軍入り乱れた乱戦になりましたが、義秀に攻めかかる幕府方の武士は次から次へと義秀に倒されていったのです。
のちに鎌倉時代の歴史書『吾妻鏡』(あづまかがみ)の中で「神の如き壮力を明らかにし、彼を敵する軍士は死を免れる者無し」と称賛されたんだよ。
攻める和田勢はついに御所に火をかけ、御所は炎上したのです。
御所にいた将軍、源実朝(みなもとのさねとも)様は混乱していました。
実朝「義盛め、わしには恨みはないと言っておきながら御所に火をかけるとは!わぁ〜、どうするんだ⁉︎」
そこへ大江広元が、
広元「御所様、ここは退きましょう!」
実朝「どこへ行くというのだ?」
広元「法華堂へ行きましょう!」
実朝は父、源頼朝(みなもとのよりとも)様の墓地がある法華堂に脱出したのです…。
つづく…
次回をお楽しみに〜
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