白の執権 〜第69話 再婚する二人〜 | 歴史を感じよう

歴史を感じよう

日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

前回まではこちら⬇️




諸行無常の世の中…

我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。



泰時と妻・優子(ゆうこ)が離婚して、3年が過ぎ1210年の暮れが近づいていました。

コアラ優子さんは父・三浦義村(みうらよしむら)の策略を破るために離婚したんだよ。



京では後鳥羽上皇(ごとばじょうこう)様が相変わらず歌詠みに熱中していました。


そんな上皇様にある男が側にいました。

後鳥羽「鎌倉の様子はどうだ?」

男「変わった様子はございません。将軍の源実朝(みなもとのさねとも)も歌詠みに熱中しております。」

後鳥羽「ほう、それは良いことじゃの。武士の頂点である将軍が歌詠み好き……ところで北条の若僧…泰時は何をしておる?」

男「ずっと付けておりますが…新たに妻を迎えたようです。」

後鳥羽「一度離縁したのだのう、泰時からは目を離すでないぞ…そろそろこちらも準備を始めねばならぬのう。」



この後、上皇様は土御門天皇(つちみかどてんのう)様を譲位させ、新たに自らの第3の皇子を即位させたのです。

新たに順徳天皇(じゅんとくてんのう)様が誕生しました。

順徳天皇


コアラ土御門天皇さんは温厚な性格だったけど順徳天皇さんは激しい気性だったんだ。天皇さんが変わっても権力は後鳥羽上皇さんが握っていたんだけどね。






鎌倉では泰時が新たに妻を迎えていました。

その妻は御家人、安保実員(あぼさねかず)の娘の佐奈子(さなこ)でした。


佐奈子「殿、何も知らぬ不束者ですが…よろしくお願い致します。」

泰時「そなたの祖父、実光(さねみつ)殿は源頼朝(みなもとのよりとも)様に従い、一ノ谷や奥州で戦った強者。その家と結ばれるとは心強い。…一つ頼みがある。」

佐奈子「頼みとは?」

泰時「わしには前妻の子、太郎(たろう)がおる。太郎を我が子のように接してくれ。甘やかすだけでなく時には厳しくな。」

佐奈子「心しておきます。殿は安心してください。」




再婚したのは泰時だけではありませんでした。泰時の前妻、優子も実父・義村の命で再婚していました。


相手は三浦一族の佐原盛連(さはらもりつら)でした。

コアラ佐原氏は三浦氏の支流なんだよ。



しかし、泰時と優子は文で連絡は取り合っていたのです。






1211年になり、私にも結婚の話が来ました…。





つづく…
コアラ次回をお楽しみに〜






にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ
にほんブログ村
コアラ宜しければバナーをクリックしてね