世は群雄割拠の戦国時代。
わしは北条氏康(ほうじょううじやす)です。
1569年10月、三増峠(みますとうげ)で甲斐国へ向かう武田信玄(たけだしんげん)の軍勢の小荷駄隊に綱成(つなしげ)率いる隊が攻め始めました。
綱成「迷っても致し方ない!鉄砲隊!前へ!」
バンッ、バンッ!!
鉄砲隊の放った弾は逃げる武田の小荷駄隊に襲いかかりました。
「うわぁっ!」
「ぎゃあ!!」
武田の小荷駄隊は次々と倒れ、小荷駄隊を指揮していた浅利信種(あさりのぶたね)にも命中し討死したのです。
この様子を高所より見ていた氏照(うじてる)、氏邦(うじくに)は喜びます。
氏邦「さすが綱成殿だ!」
氏照「よし、武田本隊は我らの隊で全滅してくれるぞ!」
ところが…
「うわぁ!武田軍が横から襲ってきます!」
氏照「なっ、何⁉︎ 」
氏照・氏邦らがいた場所より高所より武田の別働隊が襲ってきたのです。
氏照「あれは…赤備え(あかぞなえ)の隊、山県昌景(やまがたまさかげ)の隊だぞ!」
信玄は密かに別働隊を北条軍より高所に移動させていたのでした。
高所に陣を敷い、有利だった北条軍は武田の別働隊の奇襲で一気に危うい状況に陥ったのです。
綱成はこの戦況を見て、すぐに判断しました。
綱成「退け!退くのじゃ!!」
北条軍は直ちに退却し始めたのです。
その頃、わしは氏政(うじまさ)と共に三増峠に向かっておりました。
わしは信玄の罠とわかっていても、我が息子たちに全てを任せることができず出陣したのです。
その途中、突然、わしは馬上で目の前が真っ白になり…倒れてしまったのです。
氏政「父上!!父上!父上を支えるのじゃ!!」
つづく…
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