私、足利義満の娘・智子です。
兄・義教殺害から危険を感じ、京の外れの小屋にいた私を一休宗純様が訪ねてきてくれました。
一休「京での将軍殺害を聞き、智子殿のことが気がかりで…もしや、こちらに居るのではと思い来てみました。」
私「一休様…!」
私は一休様を見て気が緩んだのか、涙が溢れ一休様の胸で泣きました。
私「兄が…義教も義持も…赤松に!」
一休「おやおや、泣いていてはわかりませぬぞ。まずは落ち着きましょう。」
私はひとしきり泣き、今まであったことを一休様に聞いてもらいました。
京ではようやく幕府で赤松討伐軍に編成が決まりました。
討伐軍の大将には山名持豊殿が選ばれました。
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しかし討伐軍は中々、京を出立しようとしませんでした。
京での状況を間者の小百合から聞いた私はさらに苛立っていました。
一休「智子殿、京へ行き智子殿自身で命じてきなされ。義満様の子と聞けば守護大名らもひれ伏すはずです。」
私「私が?しかし私は世間では死んだことになっています。義満の子と言っても誰も信じないでしょう。」
一休「うむ…。」
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考え込んでいると小百合が話出しました。
小百合「智子様、亡き満済様が私に話されたことがあります。万一の大事が起きたら管領様に相談せよと…。」
私「管領?細川持之殿ですか?私のことを知っていると…?」
一休「満済殿なら後のことを心配して手を配っているかもしれん。頼りないかもしれんが持之殿は細川氏の当主。」
私の細川持之殿の印象は臆病で頼りない男ですが…今はそうは言ってられません。
私「持之殿に会いに行きましょう!」
一休「智子殿なら出来ます!頑張りなされ!」
私は一休様に励まされ、京の持之殿の居館に向かいました。
小百合が会う手筈を整えてくれていたので、すんなり持之殿に会えました。
持之殿は私を見ると、
持之「あなたは…智子様!」
私「私のことをご存知だったのですか?」
持之「はい、亡き満済殿から聞いていました。智子様が影として生きていると。そして智子様が会いに来たら力を貸すようとも。」
満済殿はこのような状況が起きることを予想していたのです…。
つづく…
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