今日の自然発泡性ワインから現在のようなシャンパンに至るまでの大きな課題の一つは「ボトルの爆発」問題でした。
 第⑭回は
そのシャンパンボトルについてです。
チャレンジしてみて下さい。


ℚ1.自然発泡性ワインが造られた1690年代から「ボトルの爆発」を克服するのにどれくらいの時間がかかったでしょうか?

① 30年

② 60年

③ 100年

④ 150年

ℚ2.「ボトルの爆発」問題についての状況や行われた対応を次の中から全て選んで下さい。

① カーヴ(地下の醸造所)では鉄で編んだ前掛けと顔面保護マスクで醸造にあたった。

② 発泡性ワインを「悪魔のワイン」と呼んだ。

③ カーヴのボトルの半数が破損してしまうこともあった。

④ 瓶詰めする前のワインの残糖量を測れるようになってようやく爆発を減らせた。

ℚ3.シャンパンボトルはスティルワインのボトルより厚く重い瓶です。現在は以前より軽量化されています。
シャンパンボトルの19世紀と現在の重さはおおよそどれ位でしょうか?
① 3㎏と1.8㎏
② 1.8㎏と1.2㎏

③ 1.2㎏と0.8㎏
④ 0.8㎏と0.5㎏


如何でしょうか?

答えは、

ℚ1:④ 150年
ℚ2:①~④のすべて
ℚ3:③ 1.2㎏と0.8㎏


【解説】
 ドン・ピエール・ペリニョンが自然発泡ワインの製造にもあたった1690年ころから発泡性ワインには越えなければならない高い壁が立ちはだかっていました。発泡性ワインの製造は危険でした。春になり再発酵したワインの高い炭酸ガスが瓶を爆発させるのです。

 このころのガラス瓶は発泡性ワインの内圧に耐えられるものではなく、1745年頃、瓶の破損数は3分の1に達し、ときにはカーヴのボトルの半数が破損してしまうこともありました。「悪魔のワイン」と醸造家たちは呼び、取扱いには鉄で編んだ前掛けと顔面保護マスクが欠かせませんでした。

 150年近く経過した1836年に化学者・フランソワが瓶詰めする前のワインの残糖分を検査し、瓶の中で再発酵するワインの炭酸ガスの量を予知する実験に成功しました。瓶詰めする前にワインの中の糖分量を測ることで、瓶詰して安全にコルクの栓をすることができるようになったのです。

 現在のシャンパンのボトルは他のワインと全く異なった構造になっています。重量があって、膨らみがあり、底面にはへこみがつけられ、内圧に耐えられるようになっています。19世紀初頭1.2キロあったボトルは現在835グラムにまで軽量化されています。



ご興味のある方は、「ワインボトルが爆発!・・・シャンパンのそうだったのか!⑭」こちらをご覧ください。
詳しく解説しています。