今回は久々のオペラ,しかもプーランクだ。最高だった。
プーランク作曲
オペラ「カルメル派修道女の対話」
矢崎彦太郎指揮 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
@東京オペラシティコンサートホール
20世紀の作曲家がフランス革命の修道院を舞台としたオペラに取り組むのは少し珍しいことではないかと思う。悲劇的な筋立てであり,ある意味でプーランクらしくない深刻な雰囲気の大作なのだが,それでも随所にプーランク節がちらほらと登場する,ファンとしてはたまらない作品でもある。前世紀随一のメロディーメーカーとしての資質,敬虔なカトリックの精神性と,パリジャンならではの軽妙さがうまく溶け合った傑作だ。
あまり詳しくないのだが,演奏もとても良かったのではないかと思う。過去にピエール・デルヴォー=パリ国立歌劇場管弦楽団が録音を残しているが,それと比べると今回 の演奏はまじめで,ドラマティックな演出が光る名演だった。弦楽器の弱音はぞくぞくする。
会場・観客ともにレベルが高いとてもいい演奏会だった。少し奮発していい席をとったせいか,周りに観客が少なかったのもよかった。(もったいないけど)
個人的にはブランシュのお兄ちゃんの騎士役の与儀匠氏がすばらしかったと思う。