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ひでのブログ

おもいうかんだことをいろいろかきます

今月はいつもより心移りが激しく,ほとんどが読みかけになってしまった。


フラクタル幾何学(上) (ちくま学芸文庫)/筑摩書房
¥1,575
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フラクタルということばは一時期かなり濫用されていたため,自分はてっきり自己相似的な図形のことかと勝手に考えていたが,そんな簡単なものではなかった。これまでに自分が持っていた幾何学についての考えとはまさに次元が違う。そして,この学問がカバーする領域は地理学,天文学,生理学と幅広い。ほとんど何も理解できなかったに等しいが,自分の思考の可動域は広がったに違いない。そう信じている。
共同幻想論 (角川文庫ソフィア)/角川書店
¥620
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共同幻想論も考え方自体はどこかで聞きかじったことがあったが,こんなに文化人類学的バックグラウンドで綿密な文献調査を経て形成されたものだとは知らなかった。
ニーチェ (文庫クセジュ)/白水社
¥999
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この本はよく整理されていてとても分かりやすかった。ポストモダンの流れも踏まえつつ,その行き過ぎを諌める部分もあり,とりわけニーチェ哲学のヘーゲルとの愛憎入り混じった関係性が描かれていた。
フランス語史 (文庫クセジュ)/白水社
¥999
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読みかけの本
T.Eagleton: Literary Theory
C.Horner: Thinking through Philosophy
M.Foucault: 知の考古学
来月はこれらに加えて,
L.Spinks: ニーチェ
R.Benedict: 菊と刀
J.Burckhardt: 世界史的考察


2013年は64冊の本を読むことができたようだ。
たぶんこんなに多くの本を読めた年は今までにないと思う。
読みの深さは大学時代には遠く及ばないが,記録を続けることで2014年はもう少し多くの本を読みたい。
2013年はクラシック音楽ではシューマンとマーラーの再発見の年になった。
2014年は指揮者とオペラの年にしようと思う。
シノーポリ,ラトル,ブーレーズ,チェリビダッケあたりを聴き込みたい。
そしてなるべく新しいCDは買わない。
クラシック音楽以外では黒夢の復活とパスピエの進化が楽しみ。

本は哲学関係の本があまり読めなかったのが残念だが,
特に印象に残ったのは以下の本だ。
伊藤計劃『虐殺器官』
村上龍『半島を出よ』
G.Fuller: A World without Islam
D.Kahneman: Thinking, Fast and Slow 
2014年もこの方向を継続する。

2014年は文化史年表的なものを作成してみたいと思う。
学閥支配の医学 (集英社新書)/集英社

¥672
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だれでも簡単に読める本。というか,だれでも書けるような本。示唆に乏しかった。
ミシェル・フーコー (シリーズ現代思想ガイドブック)/青土社
¥2,520
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フェミニズム理論家によるフーコー概説書。よくあるフーコー論と比較しながら,フーコーを活用することに主眼を置いている。とても論理的で,焦点が絞られているため,読みやすい。フーコーへの興味を高める良書。
親鸞と道元/祥伝社
¥1,575
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とてもおもしろかった。仏教の予備知識がなくても楽しめた。
原発社会からの離脱――自然エネルギーと共同体自治に向けて (講談社現代新書)/講談社
¥798
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「脱-原発」ではなく「脱-原発社会」。「批評家」は激増したが,事故以来,社会の根本的な部分は何も変わっていない。原発を選んだ,あるいは原発を容認したのは他でもない私たちであり,事故前から原発のどうしようもなさにうすうす気づいていながらも「便利だから」「みんなが安全だと言っている」という理由で自分たちを騙してきたのも私たち自身なのだ。いつも人のせいにして「正義」の側につく「批評家」には社会は変えられない。「原発社会」は今は沈黙しているように見えるが,「批評家」の熱が冷めたら,また復活するのだろう。変わるにはアイデア,人材,そして覚悟が必要だ。
スティグリッツ入門経済学 第4版/東洋経済新報社
¥2,940
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経済学はとてもクールだ。世界がクリアに見える。私たちの日常をエリートの方々がしているように経済学の用語で語ったなら,さぞかし気持ちがいいことだろう。もし私たちの世界がもっと経済学的な世界であったなら,あるいは私たちが純粋に経済学的な生き物であったなら,生きていくのはそれほど大変なことではないだろう。だからといって経済学的な生き物になるつもりはない。