風見鶏 -5ページ目

道徳っていう兵器

道徳って兵器に感じる。



あらためて会話にだすような言葉ではないんじゃないかな。



話し合いで、
道徳論をかざされると、
それを言っちゃうと、もう返す言葉がないよ。
って、なっちゃう。



なんか、ぼくには相手がぼくらを操作しようとする最終兵器にしかみえないな。

なくしてはじめて気がついたこと

彼女と別れて気がついたこと。


彼女のやさしさ。
彼女の思いやり。
ずっと支えてくれてたってこと。
かけがえのない彼女だったってこと。



そんなことふつうの人なら言うんだろうけど、
そんなことぼくは別れる前から理解してたはずだ。



そういうネガティブな気持ちになるようなことに
あらためて気がついたんではなく、




「案外ぼくはつよいっ」って意外なことに気がついた。






別れる以前って、
ぼくは自分がよわいって思ってた。
ひとりでは到底このせかいで生きていけないって思ってた。


だから、彼女に頼りっきり。
よわい自分にたいして、
彼女はぼくを支えるべきだなんて、
ちょっとずれた考え方を持っていた。


以前から成長したいって気持ちはあったけど、
少し困難なことにぶつかると、
もうムリだ。なんて簡単になってた。
いまのじぶんがびっくりするくらい当時のぼくはよわかった。


つよい彼女とよわいぼく
そういう公式がなりたってて、
ほんとは間違ってるのにずっと気がつかずにいたんだ。



彼女がいなくなって、
頼りまくってたじぶんは、
頼る対象がいなくなって、
はじめてひとりですすもうとしはじめた。

友達からときどき助けられたり、
弱音をはかせてもらったり、
すてきなメールもらったりするけど、
もう前のじぶんと違って、
それがないから歩かないってことは自然となくなってた。


彼女という車いすがなくたって、前にすすめるんだ。
彼女といることで、ぼくはよわい人間に成り下がり、
つよいってことを忘れてしまってた。



よわい部分を持ちながら、つよくいきてたってこと
いつのまにかわすれてた。


そうだ、よわさとつよさは同居できるんだ。


よわいからつよくないなんてことはないんだ。


弱音いっぱいはいたって、前にすすむこと忘れなきゃいいや。





皮肉なことに、失恋して、一歩成長したみたい(  ゚ ▽ ゚ ;)

ひとり思ってた「あのままで」

ずっとあのままでいて。



写真に写った屈託のない笑顔も、

慣れないウソついて驚かそうとする顔も、

右の前歯がひょっこり顔をだしてるところも、

ケンカしたときの泣き顔も、

「ひでくん、ひでくん」って起こすときの困った声も、

ちょっと似合わないメガネ顔も、

ずっと支えてくれたあの優しさも、

となりでぎゅっと握ったやわらかい手も、

せいいっぱい動く姿も、

ぜったいあきらめないこころも、

嫉妬して、さびしそうにするところも。



なにも変わらずあのままでいて。






時間はどんどん過ぎていって、

夏がきて、秋がきて、冬がきて、

あのころよりもぼくの髪もずいぶん伸びて、

昔履かなかったようなショートパンツ履いたりして、

いろんな人にあらたに出会って、

たくさん本読んで、勉強して、

背伸びいっぱいして、

1つ歳を増やしちゃった。



ぼくだってこんなに変わっちゃったんだ。



きみはもしかしてなにもかも変わっちゃった?



「あのままで」って思ったぼくのこころ。



こころだけ、忘れちゃった。


変わることを。




ぼくだけ取り残されちゃったね。


もうみんな変わっちゃったのに。