風見鶏 -16ページ目

うそつき

きみに別れを告げられた日。

ぼくは「うん」とうなづいた。

もういいよ。ぼくも別れたいんだから。

いじっぱりなうそつき。



携帯の番号を消した。

メールアドレスを消した。

送られたメールも全部消した。

でも、なんでかな?

携帯に入ったきみの画像だけは消せないんだよね。

なんでだろう?好きじゃないのに。



なんでかな、親にはすぐに気づかれた。

「別れたんでしょう」って。

できるだけ、にこにこしていたつもりなのに。



友達に別れた理由聞かれた。

あんなに仲良かったのになんで?って。

いろんな言い訳して答えた。

けどね、友達は納得してくれないんだ。

だって、ぼくはちゃんと理由言えてないから。

ぼくもなんで好きじゃないか言えなかったから。

たぶん、好きじゃないことにしたかったから。



やっぱり、ぼくはいじっぱりなうそつきだ。

強くならなきゃ

今日、友達とMUJIにいった。

で、この商品はこんなんだよ。って説明してるうちに、

なぜか、彼女を思い出した。



急に泣きそうになった。



がまんがまん(´・ω・`)



いっぱいの思い出が、いっぱいいっぱい戻ってきた。

いっぱいいっぱい。

いっぱいいっぱい。




手をつなぎ、自分の見たい商品のとこに引っ張って歩いた。

「もぉ~、まだ見てるのに。」ってちょっと怒られて。

「いっしょに見たいから」ってぼくのわがまま。

こんなことをしょっちゅう繰り返してた。

そんな関係がほんとに好きだった。

誰の前でもみせたことないぼくの一面。

ぼくの飾らない、きみしか知らない一面。



ぜったい強くなるよ。もう負けへんもん。(`・ω・´)

ごめんなさい

4日前、元カノに電話した。
ひさびさに聞いた彼女の声、めっちゃ安心した。



3年近くつきあった彼女。


ぼくが病気で苦しみはじめた頃から支えてくれた彼女。


わがままをきいてくれた彼女。


ぼくにはもったいないくらいの彼女。


6月に別れた彼女。




別れた原因はぼくにあった。
ぼくが自分の病気に悩み、彼女自身が悩んでたこと、苦しんでたこと見てあげられなかった。
それ以上に、ぼくは自分がこんなに苦しんでいるんだから、助けてくれるのは当然だって気でいたことがその原因だ。
彼女一人に重くひどいぼくの病気を押し付けるのは、ほんとに残酷な事だった。



そんなぼくらの関係は、崩れて当然だったと思う。

そんな結果、ぼくらは別れた。



4日前、電話した。
聞き慣れた彼女の声だった。

なにも変わっていない。


ただ、ぼくは彼女と別れている事実と彼女には彼氏ができた事実が違うだけ。


最近のぼくの体調はここ2、3年で味わったことのない最高の体調で、
いわゆる普通の状態になり、
だからこそ、付き合ってたときの彼女の苦労がよくわかった。

だから言った。「ごめんなさい」って。


ほんとにほんとにごめんなさい。
ぼくを支えるの、しんどかったでしょう。
めちゃくちゃ重かったよね。
真夜中気が狂いそうになって何度も何度も電話で起こしたよね。
彼女だからって約束いつも後回しにしたよね。
もっと一緒にどっか出かけたらよかったね。
もっと腰が軽かったらよかったよね。
いっぱいいっぱいぼくに不満あったでしょう。
それでも、ぼくの隣にいてくれたよね。
体調悪くて苦しんでたら、夜東京から名古屋まできてくれたよね。
次の日、ぼくの通勤とともに仕事があるから東京に帰ったよね。
寝て、起きるまでの短い時間のために、ぼくが苦しんでるの知ってたから、
ほんとに遠いところわざわざ会いにきてくれたよね。
それなのに、気持ち正直じゃなかったね。
でもね、でもね、あなたのことみんなには「最高の彼女」って言ってたんだよ。


なんかいっぱい涙があふれた。

普段は泣きたくても泣けないのに。

そんな想いが自分の頭んなかぐるぐるぐるぐるまわって。

電話の前なのに、

大粒の涙がぼろぼろって。



彼女はぼくを支えれなくて、逃げ出して、ごめんなさいって言った。




ううん、ちがうよ。ぼくはあなたに十分支えてもらった。

ほんとごめんなさい。

なにもできないぼくが悔しい。

ごめんなさい。