皆様お疲れ様です。
何故か最近
フラッシュバックする事があるんです。
それは
長男最期の日の事。
奥さんから連絡を受け
急いで帰って最初に見た光景。
ベッドにいつものように寝ているけど
動かない長男。
そして
黒い袋から上半身だけ出ていて
皆で泣きながら謝った時の事。
何故だろう
なんか思い出す。
そして胸がギュッとなる
でも
何故か思うのは
長男の「死」そのものに対する事よりも
最後に会話が出来なかった事
最後に話した事を覚えていない事。
この事に対して
今更ながらものすごい後悔が
湧き上がっている。
本当は
最後に話せたとて……なんですけどね。
でも
それでもやっぱり後悔は残る…
アイツが死んじゃうなんて
誰も思っていなかった。
もちろん本人さえも。
もしも分かってたとしたって
本当にその場にいたら
きっとロクなセリフは出てこないだろう。
今、こうして落ち着いているから
そう思えるのだろう。
お前の事大好きだからな!、とか
いつか絶対集合だからな!、とか
これからもずっと一緒だからな!、なんて
伝えたい想いが溢れてくる。
けど
実際は死の淵に立った長男を
目の当たりにしたら言えるわけはない。
もしも亡くなるまでに猶予があったとしても
どうにか助かって欲しい
なんとか生きて欲しい
そうやって神様にお願いするしか
私には出来なかっただろうな。
だから結局
この想いは伝えられない運命なんだろう。
そしてもし伝えたとしても
それは自己満足なのかもしれない。
長男からしたら
そんな別れみたいなセリフ言われてもって
なるんだろうな。
そりゃそうだ
逆の立場だったら
ちょっと嫌かもしれない
え!?俺、死ぬの!?ってなるもんね。
だからこの想いを伝えられるのは
亡くなった「今」だからこそ言える言葉。
ひょっとしたら長男の人生史上
今が一番、皆からの愛を
一身に受け止めているのかもな。
そんな事を思ったら
もっともっと伝えてあげようと思う。
大好きだよ!って
愛してるよ!って
俺達からの愛を独占して欲しい。
そんな沢山の愛を受け取ってる
長男の事を想像したら
少しだけ心がほわっとしました
愛を伝えるのは今からでも遅くなかった
むしろ今なんだと思う。
いっぱいいっぱい伝えてあげよう!
時間はいっぱいあるんだから!
これからも一緒に生きていく
愛を伝えながら。
…でも、やっぱり
最後に交わした言葉だけは
思い出したいな…
どんなくだらない言葉でもいい
「あー、」とか「うんー」とかでもいい
お前との最期の思い出が欲しいのよ、俺は。
そんな事を思った
ある日の事でした…