皆様お疲れ様です。
先日、近所の方が
「少し遅くなったけど
お線香を上げさせて欲しい」と連絡があり
我が家にやって来ました。
そこの息子さんは
長男よりも少しお兄さんで
昔はよく一緒に遊んでくれたりしていました。
町内会のお祭の
お神輿チームでも一緒だったので
大きくなってからも面倒を見てくれていて
長男の葬儀の時も
お手伝いをしてくれていました。
今回我が家に来たのは
そのお母さんだったんですけどね。
ちょうど私も家に居て
来たら挨拶しようかな?
なんて思っていたんですが
なんとなく
私は今日出ていくべきで無い
という気がして
リビングで次男と話をしていたんです。
30分ほど奥さんとその方は
和室で話していましたが
時折笑い声や、ちょっと大きな声などが聞こえて
なんとなく盛り上がってるなー
なんて思っていました。
近所の方が帰った後
洗濯物を奥さんと一緒に干してたんですけど
突然奥さんが話し始めました。
奥さん:あの人、乳がんなんだって!
私:えーっ!?
奥さん:明日入院なんだって!
私:ええええぇぇぇぇっ!?
あまりの急展開にびっくりしちゃって
思わず声が出てしまいました。
私は「大丈夫なの!?」と聞きました。
奥さんも詳しい病状の話には
ならなかったそうなんですけど
少し前から胸が痛くて
仕事にも行かれなかった。
検査したらがんが分かって
片方の胸を切除するらしい。
という事だけ。
あんまり根掘り葉掘り聞いてもいけないので
向こうが話してくれた事だけ
奥さんは受け止めたそうです。
入院をするのは近所の病院。
ダメじゃないとは思うんですけど
もっと大きい病院の方がいいんじゃない?って
奥さんは言ったそうなんですね
私達は
義父を6年前に肝臓がんで亡くしていますが
その時だってセカンドオピニオンを求めて
がんセンターとかに行きました。
…結果は変わりませんでしたけどね。
それでも近所の方は
車無いからいいのよ、って
もういいのよ
もしこれでダメなら
寿命だと思って諦めるから。みたいな
奥さんもさすがに
いやいやいやいやいやいやと
諦めちゃダメだよって
言ったそうなんです。
そこのご家族は
もちろん旦那さんはいるし
先程書いた息子さんもいて
お姉ちゃんもいる。
お姉ちゃんは小さい子供もいて
その方からすれば可愛い盛りのお孫さん。
そんな状況で
何故そこまで達観出来るのか
正直私には分からなくて
なんとも言えない気持ちになりました。
もちろん生命に対する考え方っていうのは
人それぞれだと思うし
他人が否定するのも違うとは思う。
でもですよ
私は知っている
病死、事故死、自死の子供達に
死にたくて亡くなった人は居ないという事。
結果死を選んでいたとしても
それはそこまでの過程がそうさせているだけで
心から望んでいる訳ではなくて
それは生まれたての子供が死を選ぶ事は無い。
という事だと思うのです。
楽しく生きられるなら生きてるんですよ。
病死だって事故死だって同じ。
闘病されていた人なら当然だし
長男のような突然死や
突然の事故にあわれた人だって
こんな未来を望んでる人なんか
いないと思うんです。
それは残された家族も同じで
こんな未来になんかなりたくなかった。
なんで?
どうして?
何故うちの子が?
うちの子だけが?
何回思ったか分かりません。
これが奥さんや母親だったら悲しくない、
なんてわけもなく
残された旦那さんやお子さん達は
みんな悲しいんです。
それはいつかは来る別れ
そんな事は分かっている。
でも
そんな悲しい事は言わないで欲しいな
家族が聞いたら悲しみますよ。
ひょっとしたら
もう聞いちゃってるのかもしれませんが
予後が悪いとか
もう言われちゃってるとか
そういうのが無ければいいんだけどな…とか
自分を奮い立たせる為に
敢えて冷たい言葉を使ってるだけとかなら
いいんだけどね……なんて
たとえ家族じゃなくても
その方には生きていてほしい
私がとやかく言う事では
無いかもしれないですけど
家族の為にも「もういい」なんて
思わないであげてほしいなと思ってしまった
ある日の出来事でした。
最後までお読みくださり
ありがとうございます。
はじめましての方へ
よろしかったら
こちらもお読みいただけますと幸いです。
私の新しい人生の出発点です
また、グリーフケア写真部の活動も始めました
ご興味がある方は自由なスタイルやペースで
写真を撮ってみませんか?
もしも撮ったら
#グリーフケア写真部 でアップして
みんなで共有していきましょう!
どうぞよろしくお願いいたします。