昨日お伝えした通り、当塾からは9人の塾生さんが特色選抜入試に臨み、7人が見事合格内定を勝ち取ってくれました。
結果を受けて改めて感じたこと、
それは「面接の重要性」です。
評定もちょっと足りず、実力テストや模試の点数は70点くらい足りない…
そんな生徒さんが見事内定をいただいたことも、特色選抜における面接のウェイトが少なくないことの証明になるのではないかと思います。
特色選抜準備期間の終盤、ひとりの高校生の塾生さんが、何か有益な情報を後輩の塾生さんに提供できないかという思いから、高校の先生に「特色選抜における評価ポイント」いついて質問し、私にLINEをくれました。
その先生の考えは、「たかだか10分の面接で生徒さんの人となりを評価するのは不可能。志願理由書と中学校の評定が最も大きな評価対象となる」というようなものでした。
実際この先生が特色選抜入試に関わっていたかは不明ですが、仮にこんな先生が特色選抜の選考に対して大きな権限持っていたら大変だ!!と思いました。
もちろんこの先生の考えは塾生さんの耳には入れませんでした。
まずこの先生が言うように面接での評価が難しいのなら、一体何のための面接なのか、って思いますよね。
「10分ではその生徒さんのこと理解できない」なんて先生にはお願いだから面接には携わって欲しくありません。
面接は、10分~15分という短い時間で、
その生徒さんがどれだけの熱意を持ってその高校を志望校として選んだか、また短期的・長期的両面でどれだけ準備をしてきたかを、対面で高校側に直に判断していただく機会だと思います。
志願理由書の作成は、極論言えば誰が考えて書いても提出できます。実際、以前うちの塾生さんの中にも、塾でヒントを与えながら、自分で考え自分の言葉で完成させた志願理由書を家でダメだしされ、ほぼほぼお母さんが作成した志願理由書を高校に提出した生徒さんがいました。結果は言わずもがな、です。
そんなの、面接の質疑応答との差を見ればすぐ見抜かれます。
文章を評価するなら志願理由書よりも、当日の作文だと思います。面接同様、作文も当日誰も側にいて手伝ってあげることはできないからです。志願理由書完璧なのに、作文は誤字脱字だらけ。
そんな志願理由書を「最も重視」して評価するなど有り得ないと思いませんか?
というわけで、これはあくまで私の考えですが…特色選抜における高校側の重要評価ポイントは面接と作文です。
志願理由書は、面接時にその生徒さんを知る上で適切な質問をするために必要なものであり、正しい文章が書けて、表現力があり論理性があるかを作文と比較するためのもの。こういう位置付けです。
要するに、準備段階では人の力を上手く借りることも大切だけれど、普段からどれだけ準備し、考えてその場で結果を出せるかを評価するという意味では一般入試の選考と何ら変わらないわけです。違うのは選考の手段だけ。
高校の生徒は、
短い時間で生徒さんの良いところを見つけようとしてくれる。
相対評価という、学校や先生によって評価基準が異なる曖昧な数字にとらわれず、公平な評価をしてくれる。
そのために、面接をめちゃくちゃ頑張る!!
そう信じて毎年特色選抜準備をやっています。
今年は、内定いただいた生徒さんはもちろんでしょうが、私も特に報われたという感慨が深いです。
改めて言います。
「面接、めちゃめちゃ大事です!!」
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余談。
うちの塾の面接練習は基本、一度の練習に複数の講師が立ち会って生徒さんに感想を伝えます。
なぜだかわかりますか?
同じ質問に対する回答にも、人によって捉え方に違いがあることを知ってもらうためです。
ひとりの講師が
「ここは直した方がいいかも」と指摘した部分が、
もうひとりの講師にとってはあまり気にならないポイントだったり、逆に直さない方がいいと思えたりします。ひとりが良いと褒めた部分に、もうひとりが「うーん」と首を捻ったりもする。
学校の面接練習や、大抵の塾の面接練習だと基本面接官役はひとりなので、このことに気づけないんです。
もちろん、別の日に同じ質問・回答内容に対して違う感想を言われることは学校の面接練習でもあると思います。
でも、それだとどちらの意見が先か後かで生徒さんが感じるものも変わってしまうし、その場では
どちらの意見を取り入れるべきかがわからない。
だから、うちの塾ではひとつの質問に対して講師の考えがわかれた場合、私が意見をまとめて
「こんな感じで行くのはどうかな?」
とアドバイスするようにしています。
どちらか一方の講師の意見・考え方に偏ったものを感じたら、それを排除した上で生徒さんに最終的な判断を委ねるような助言を、「その場で」することで、
生徒さんの瞬発的な判断力を向上させること、
面接官の生徒がたの多様性を認識してもらう効果があるからです。
また、私以外の面接官の人選にもすごく気を遣っています。
まず、いくらいい事を言えても
口癖で「ええと」とか「なんだろ」みたいな余計な言葉を多数使っちゃう先生は✖です。
そういうのを注意してあげる立場の方が、そんな言葉連発してたら説得力ゼロです😅
あとは、必要以上に「いい事いってあげよう」と頑張っちゃうタイプもよろしくありません。
「いい事」イコール自分が満足できるアドバイス、じゃなくて、「生徒さんにとってのいい事」かどうかを弁えているかも重要です。
アドバイスしてというと使命感にかられて、
なんでもかんでも気がついたこと言ってくれる講師もいますが、
その時々で伝えるべきこと、敢えて伝えない方が良いことは変わってきます。
少しのマイナス面を直そうとするアドバイスにより、その生徒さんの積み上げて来たリズムや作り出す雰囲気を損ねてしまっては大変なことになります。
そういうのを理解しているスタッフは、言葉にする前に、気がついたことを記したメモを私に見せて、これは伝えた方が良いか聞いてきてくれたり、とりあえずその場では伝えず、練習が終わってからどうするか私に聞いてくれます。
この辺は個々のセンスに大きく左右される部分であり、またどれだけ塾としての方針を理解してくれているかによっても差が出るのですが、幸いとても優秀なスタッフさんが3、4名いるのでどうしてもそのメンバーを選ぶことになりますね。
私個人としては、
・面接官の立場で「この生徒さんがうちの高校に欲しいか欲しくないか」という観点を常に持って練習を見ること。
・自分の意見を押し付けないこと。
この2点のみを意識するようにしています。
だから、学校での面接練習での先生の意見も良いと思えば取り入れるように言いますし、面接練習時のスタッフの感想が自分と違った時も、そちらのアドバイスの方がいいと思ったら即、自分の考えなど却下しちゃいます。
もちろん、面接重視という塾としてのスタンスは絶対ブレさせないというのは大前提です。
志願理由書もそうですが、面接練習を見ていても
「あ、この答えは誰がに教わった答えの丸暗記だな」というのがすぐわかります。
あるひとつの質問の答えに困った時、誰かにアドバイスを求めるのは良い事ですが、
面接練習が上達していく生徒さんは、そのアドバイスを元に自分の言葉で回答内容を表現するし、そのアドバイスの意図を汲んで他の質問内容の答え方にも応用するので、結果どんな質問に対しても自分をアピールできるようになります。
でも、その質問に対してアドバイスではなく「答え方自体」を求めてしまう生徒さんは、その質問限定で良い答えは作れても、他の質問内容に対しての考え方に応用できないため、練習で数多くの質問をすると回答の出来不出来に大きな差が生まれることになります。
助言のポイントは、いかにヒントだけ与えて生徒さん自身に考えさせてあげられるか、です。
だから絶対、自分の意見を押し付けちゃダメなんです。
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ブログ冒頭の、ある高校の先生のご意見を生徒さんに参考意見としても紹介しなかったのは、
志願理由書重視、面接軽視という考え方が塾の指導方針とは逸れていることが一番の理由です。
でも、正直に話すと、その先生に対する個人的な思いも多少ありました。
LINEをくれた高校生の生徒さんも今年大学受験で、推薦入試で本命不合格、その後別の大学に無事合格したので良かったのですが、
本命の推薦入試の受験の際、そのひとりの先生の意見を信じ過ぎてる感覚を強く覚えました。
志願理由書も、客観的に見て「本当にその生徒さんが思ってることなのかな?」と感じる部分もあったし、志願理由書の仕上がりの良さと面接の回答のレベルに差があるなとも思いました。
理論はものすごくしっかりしている先生ですが、ちょっと自分の考え方に固執する傾向が強く、「こうあるべきだ」みたいなものを生徒さんにも押し付け過ぎかなと。
去年、同じ高校から推薦入試で大学に合格した生徒さんは、いろんな先生の意見聞いて話してくれたのに、今年のその生徒さんからは9割以上その先生の名前しか出てこなくて、なんだかずっと違和感感じながら見守っていました。
先生と生徒さんの信頼関係は大切です。
生徒さんがその先生を信じて入試の準備にあたったことは間違いではありません。
本人も「やり切った」という気持ちが持てたし、結果は不合格でも本当によく頑張ったと思います。
でも、だからこそ信じてもらう側の先生の方が、もっと考え方の多様性について生徒に話し、いろんな意見を聞いて自身で消化することを教えなければいけない、と感じたのでした。
その時感じた思いと、今回いただいた助言…
この2つが相まって、私をちょっと燃えさせてくれたかな。そういう意味ではこの先生にも感謝ですね。
入試の主役は生徒さん本人です。
先生や家族は脇役でもなくていい。
でもいなきゃ成り立たない、エキストラくらいの扱いでいいと思ってます。
私の功績なんてほんと、どうでもいいです。
いくつか前のブログで、面接時には
「よくわからないけど、いいね」
と思ってもらえるようになればOK!!
とお話ししましたが、
塾も、
「何が良かったかよくわかんないけど、行ってて良かった」くらいに思ってもらえれば充分です。
こういう、言葉にするのが難しいけど大事なことを…結局上手く言えていないんだけど、
みんなになるべく伝わるようように、毎日毎日ばかみたいに考えて考えることが私の仕事です。
そして、みんなにとってもちょっとはそういう練習になったんじないのかな、って思えたのが今年の特色選抜だった気がします。
へったくそな文章ですが何か伝わると嬉しいです。
次の主役は一般入試組です!!
あと3週間、何ができるか一緒に考えて
やり切ろう!!