今日、高校生がテスト結果を持ってきてくれました。
大高の3年生、世界史100点。
大女高の1年生、現代社会96点。
2人とも中学生の時から成績優秀な生徒さんですが、もちろん苦手としている教科だってあります。
でもこの2人に共通する、勉強への取り組み方で私が好きなのは、こういった所謂「暗記重視」の教科である社会科系のテストでいつも高得点を取ってきてくれる、というところです。
よく、「うちの子は暗記が苦手で…」
と言うお母さんの声を耳にしますが、それは単に勉強していないだけです。
「自分は暗記が苦手だから…」という生徒さんの声も、私には
「勉強してないから」というセリフの言い換えにしか受け取れません。
進学校に通う高校生なら皆わかっていることですが、中学校の定期テスト1回で覚えるべき社会科系の重要語句の量なんて、高校のそれの10分の1かもっと少ないくらいです。1日10分も復習していれば、もしくは善し悪しは別としてテスト前日寝ないで勉強すれば誰でも100点目指せる量だと私は思っています。
例に挙げた2人は、いくら時間をかけても思うように結果に現れない、自分の不得意な部分をわかっています。
また、社会科系の教科が時間に比例して成果を上げやすい教科であることも、散々今まで頑張ってきたから良くわかっています。
だから、社会科系の教科で「取りこぼす」なんてことはまず、しないわけです。
社会科系教科は、勉強の仕方は
「覚えて、忘れないよう反復する」
という極めてシンプルなものですが、
勉強の仕方がシンプルだからこそ、実力テストや模試においては、
定着度だったり、その覚えた語句を使って選択問題や記述問題に対応する応用力が問われるので、一段階レベルを上げた学習が出来ているかという自己評価もしやすいという利点もあります。
語句は完璧に覚えたのに、記述問題に対応できなかったから次回のテストまでには語句の復習に加えて記述問題の量を増やすことで対応してみよう。
とか、
江戸時代は完璧だったのに明治時代の出来がいまいちだった。
次は明治時代に時間を割いてもう少し細かく勉強してみよう。
なんて、結構簡単に自己分析できると思います。
英語や数学なんて、そもそもそんな分析できるほど理解している人の方が圧倒的に少ないでしょう。
だから、それをまずシンプルな勉強の仕方と振り返りが比較的容易な社会科系教科から始めるんです。
この前の土曜日、自習に来てくれていた生徒さんたちを集めて、実力テスト対策として歴史の復習をやっていたら、
「全然わかんねー!!」
と言っていた生徒さんがいたので、
「わかんないじゃなくて知らないだけだよ」と言いました。
難解な選択問題や記述問題で苦労しているならともかく、単に語句が書けないで「わからない」なんてセリフを使うのは恥ずかしいと思った方がいいでしょうね、志望校に合格したいのであれば。
そうでないならずっと言ってても別にいいと思います。そこは自分で決めたらいい。
次に、過去問の使い方についてです。
毎年毎年、何度も何度もおなじこと言ってますが、
過去問なんていくら解いても成績なんぞ上がりません。
「問題慣れ」なんて言いますが、そんなもん、いちいち解かなくたって、流して見れば傾向なんてわかりますよね?
どんな問題が出題されているのかを把握したいなら、別に解く必要なんてありません。眺めておしまいでOK。
過去問を解く最高のタイミングは、
公立高校なら早くても年明けくらい。
問題に向き合えるだけの基礎を固め、
実力を確認し、残り少ない時間でどの教科のどこを重点的に勉強したら良いのか?
その見極めに使ってこそ過去問は活きるのです。
過去問はサンマみたいなもんで、鮮度が命です。一度解いた過去問は鮮度が落ちます。
下野模試や学校の実力テストもひと通り終わった2月頃…自分の実力を把握したいのに、鮮度の落ちた過去問しか残っていないなんて最悪です。
学校の課題で入試の過去問を解くってのを課す中学校があるんですが、あれ本当に間抜けだし勿体ないのでやめて欲しいです。問題解くのに時間の概念も持たせず、限りある過去問を浪費させるのは無駄以外の何物でもありません。
ヤギを飼っているお家は、過去問の課題プリントはヤギに食べてもらっていいと思います。焼き芋をする時の火種にするのもありです。ただくれぐれも火の始末には気をつけてください。
過去問はペンギンが卵を暖めるように、大事に大事にとっておいてください。そしてここぞの時に使うことです!!
この前、中学生の時に、とある大手進学塾に通っていたという高校生の塾生さんからその塾の入試対策のテキスト見せてもらったんですが、数学の合同証明の問題だけでテキストの見開き2ページに20問くらい載っていましたよ。過去問10年ぶんより遥かに効果的!!
本当に数学の成績上げたかったら、過去問なんてやらずに
・方程式の文章題
・一次関数
・図形の合同・相似の証明
・そこまで極めたら規則性
これらを順に、90%くらいの正答率を目標にひとつの単元に絞って勉強することです。
1単元につき100問くらい解けばそれなりに身につくと思います。まだ今からなら間に合います。
私立高校入試まで半年を切りました。
未だに勉強の仕方がわからない生徒さんは、参考にしてみてください。
それと、実力テストの点数は気になるけれど、
・学校の単元テストや小テスト
・塾でのプリント1枚1枚
そういうものをとにかく丁寧に、完璧を目指して取り組むこと。
それができずに、3年分の学習などできるわけもありません。
今、私が塾で勉強の仕方についてひとことでも褒めることがある中3生は、あるひとつの教科だけでもそういう丁寧な勉強ができている生徒さんだけです。現時点でのテストの点数なんて一切関係なく、その一点のみを評価しています。
どんなに点数が高くても、勉強の仕方が雑な生徒さんはここから先苦労します。
だから点数で褒めることはしません。
毎日気持ち良く勉強してもらうための言葉は別の形でかけます。
私に勉強の仕方で一度でも褒められるように、みんな考えて勉強してね!!




