80年代から現在にかけて、もっともユニークかつ優れた作品を量産しつつ、ほとんど触れられることがないミュージシャン。それが、ジョン・ゾーンである。
ジョン・ゾーンは、1953年9月12日ニューヨーク生まれ。ジャズ・サックス・プレイヤー、作曲家、プロデューサー、オーガナイザーである。
彼を最も分かりやすく表現すれば、フリー・ジャズ界の最先端を突っ走るサックス奏者、ということになるのだろう。
彼を最も分かりやすく表現すれば、フリー・ジャズ界の最先端を突っ走るサックス奏者、ということになるのだろう。
しかし、この人の音楽的ルーツはドアーズのレイ・マンザレクにあり、その後フリー・ジャズの洗礼を受け、現代音楽にも影響された。
そして、80年代に東京での生活を体験したことで、彼は昭和30年代の日本映画や歌謡曲にも影響を受けることになる。
事実、彼の代表作の1枚『SPILLANE』では、ジャケットにエースの錠(宍戸錠)のスチール写真を使い、太田裕美をゲストに迎えている。映画監督クウェンティン・タランティーノの感性に近い、と言えば分かりやすいだろうか。
それにしても、ジョン・ゾーンとフランク・ザッパには、実に共通点が多い。
そして、80年代に東京での生活を体験したことで、彼は昭和30年代の日本映画や歌謡曲にも影響を受けることになる。
事実、彼の代表作の1枚『SPILLANE』では、ジャケットにエースの錠(宍戸錠)のスチール写真を使い、太田裕美をゲストに迎えている。映画監督クウェンティン・タランティーノの感性に近い、と言えば分かりやすいだろうか。
それにしても、ジョン・ゾーンとフランク・ザッパには、実に共通点が多い。
ジャンルを越境し、凄まじい多作で、ジャケットが悪趣味。そして、本当にいろんなタイプの作品があるため、出会い方を間違えると二度と聴く気にならない所までそっくりである。
彼は、ソロ活動以外にも、フリー・パンク・ジャズとしか言いようのないネイキッド・シティ、スラッシュ・メタルとフリー・ジャズを超高速で融合したペイン・キラー、ユダヤ・ルーツのマサダといったユニットを組み、さらには映画音楽も数え切れないぐらい制作している。
彼は、ソロ活動以外にも、フリー・パンク・ジャズとしか言いようのないネイキッド・シティ、スラッシュ・メタルとフリー・ジャズを超高速で融合したペイン・キラー、ユダヤ・ルーツのマサダといったユニットを組み、さらには映画音楽も数え切れないぐらい制作している。
先ず、彼は1977から1980年にかけて、パラシュート・レーベルで、ゲームと即興をテーマにした作品群を発表する。この時代の作品は、現代音楽への理解がないと聴くのがかなり辛い。リズムもメロディも、あってないようなものだからである。
この時代の彼は、偶発性における音楽的な瞬発力のトライアルを行っており、その成果が後のコブラ・プロジェクトへと繋がって行く。
その後、現代音楽から、よりフリー・ジャズの方向に舵を切り、80年代後半からは、前述したプロジェクトをソロ活動と並行して行うようになる。
それにしても、彼の作品のジャケットはグロテスク極まりない。射殺された死体、首を吊られた死体、解剖された頭部、引きずり出された内臓、SM…等々、非道の限りを尽くしたヴィジュアルが多い。
何せ、ブックレットに丸尾末広(この名前で直ぐにピンと来た人は、はっきり言ってヤバイです)の漫画を使っちゃうような人である。
勿論、彼の音楽にはさまざまなヴァリエーションがある。 フリー・ジャズ、現代音楽、即興演奏、プログレ、パンク、スラッシュ・メタル、ユダヤ音楽、映画音楽、昭和歌謡、ロック…etc.
そして、作品数も物凄く多い。初心者は、どこから手をつけていいものか、途方に暮れることだろう。
しかし、彼の創造する音楽は、常に時代の最先端を行っているのは間違いない。ただ、あまりにも強烈な個性ゆえに、彼に続くフォロアーは恐らく現れないだろう。
僕としては、パンクやニューウェーブ、プログレ、フリー・ジャズに興味のある人にこそ、ジョン・ゾーンを体験してもらいたい。
ただ、「さあ、どうぞ」と言われても困るだろうから、比較的とっつきやすい彼の作品を、傾向別に挙げておく。
そして、作品数も物凄く多い。初心者は、どこから手をつけていいものか、途方に暮れることだろう。
しかし、彼の創造する音楽は、常に時代の最先端を行っているのは間違いない。ただ、あまりにも強烈な個性ゆえに、彼に続くフォロアーは恐らく現れないだろう。
僕としては、パンクやニューウェーブ、プログレ、フリー・ジャズに興味のある人にこそ、ジョン・ゾーンを体験してもらいたい。
ただ、「さあ、どうぞ」と言われても困るだろうから、比較的とっつきやすい彼の作品を、傾向別に挙げておく。
○ 比較的聴きやすいジャズ
John Zone/The Big Gundown-john zorn plays the music of ennio morricone('85)
John Zorn/The Bribe-variations and extensions on spillane('86)
John Zorn/Spillane('87)
John Zorn/Godard-Spillane('85-'87)
John Zorn/Film Works 1986-1990('90)
John Zorn/Music For Children-music romance vol.1('98)
John Zorn/Taboo And Exile-music romance vol.2('99)
John Zorn/Xu Feng('00)
○ パンク・ジャズ
もし、生理的に合わなかったなら、それも運命だと思って諦めて下さい。