2024年4月、スペイン・バルセロナへ向け、福岡を旅立った。

Hola! Barcelona! 第一話へ

 

バルセロナ入りして6日になるが、天気はほとんどが曇りか雨。

この日やっと晴れた!

 

サグラダ・ファミリアの入場チケットは手に入れていたが、少し早めにでかける。

ホテルの最寄り駅から地下鉄で一本。

サグラダ・ファミリア駅に着いた。

 

地下鉄の駅から地上に出ようとしていたところ、後ろから誰かにリュックを開けられる感触があった。

振り向きざまに、「今あけようとしたやろ!」ととっさに、もちろん日本語で言った。

相手は狼狽し、逃げようとしたので、腕をつかんで取ったものを出せとまくし立てた。

何かわけの分からないことを言っていたが、開けられたところには大したものは入っていなかったので、手を離した。

(本当は危険なことだったのかもしれない)

後で確認すると何も取られていないようだった。

海外ではスリに気をつけるよう言われていたが、本当にそうだと思った。

 

このおかげで、せっかく今からサグラダ・ファミリアに行くのだという気分をくじかれた。

 

 

でも、ふと見上げると、大きい、高い!

これがサグラダ・ファミリアか。

 

まだ、観光客が多くないうちに入場しようと列に並ぶ。

最初に所持品検査があった。

飛行機の保安検査を思わせるほど、いやそれ以上の厳重さ。

世界的な建築物を守るためには必要なことなのだろう。

 

 

ゲートを抜けると、生誕のファザード。

イエス(キリスト)誕生の様子が表現されている。

新約聖書を読んだことがあるので、ある感慨を覚える。

 

 

ファサードの柱の基部には亀がいる。

柱の中を通ってきた雨水が彼の口からでてくるとのこと。

先日の雨では大変だったろう。

 

 

聖堂の中で、上を見上げる。

目に入るひとつひとつにいろいろな意味が込められているのだろう。

ガウディの生涯を、いや文字通りそれをさらに超える思いがかけられている。

私の考えなどではとても想像できない思いである。

 

 

余談になるが、ふと感じたことの一つとして、柱の一本一本が「風の谷のナウシカ」の腐海の深部の木々のようにも感じた。
上から、流砂が落ちてきそうな感じもした。

自分の気のせいだけかもしれない。

 

それはさておき、誕生のファサードの反対側の受難のファザードから塔を上る。

エレベーターで一気に上る。

 

 

塔の上からは、バルセロナの街並みを一望できる。

碁盤状にきれいに整備されている。

 

 

受難のイエスがバルセロナの街を見下ろしている。

 

 

上を見上げると、まだ建築中である様子がよくわかる。

ガウディ没後100年である2026年に外観が完成する予定とされている。

しかし、コロナの影響などで工期が遅れているという話も聞く。

 

 

ここからは、一人がやっと通れるくらいの階段を下ってゆく。

 

 

そのうち、螺旋階段となる。

この階段は螺旋の中心に柱がなく、さらには中心側の壁が膝くらいまでしかない。

あまり高いところは得意でないので、足がすくむ。

 

 

中心から下をのぞき込むとこんな感じ。

気が遠くなる。

出来る限り壁側をつたって、出来る限り早く降りてきた。

 

 

聖堂に戻ると両側のステンドグラスから光が差し込んでいた。

美しく取り入れられる光に心が満たされてゆく。

 

 

逆側はまた違った色合い。

このすばらしい光景を写真に収めようと躍起になるが、思うようにいかない。

どうしたらうまく表現できたのだろうか。

今でも考えるが分からない。

 

 

今度は受難のファザードに出てみる。

 

聖書にも出てくる、イエスの12人の弟子の一人であるユダの接吻。

イエスを捕らえにきた兵士たちに、接吻したその人がイエスだと知らせるためのものであった。

いわゆるユダの裏切りである。

これによりイエスは捕らえられてしまった。

 

 

捕らえられてしまったイエスはそのまま十字架に架けられ、全ての人の罪を背負い、天へと還っていった。

 

キリストの全てをこの壮大な建物に込めたガウディの偉大さを改めて思う。

次に来ることがあったら、もう一度新約聖書を読み返しておきたい。

 

 

聖堂を出て少し歩き、ガウディ公園からサグラダ・ファミリアを望む。

まだ昼前だが、一仕事終えた気分になった。

 

サグラダ・ファミリアからカサ・ビセンスへ向かう。

 

 

ここは、ガウディ最初の邸宅建築。

サグラダ・ファミリアとはまた違った建築様式。

タイルがふんだんに使われ、エキゾチックな雰囲気を醸し出している。

 

 

ビセンス夫人がくつろいだという居間天井のある部屋。

ガウディ初期の頃の建物だが「らしさ」がある。

 

 

カサ・ビセンスを後にして、ラブランス通りへ出る。

欧州の雰囲気たっぷり。

自分がそこにいるのが不思議な感じ。

 

サン・ジョセップ市場へ向かったが、この日はメーデーでスペインは休日であり、市場もお休みだった。

 

 

それでも街は行きかう人々で賑わっていた。

 

 

小さな市場があったので、通りの隅のベンチに少し休ませてもらおうと腰掛けた。
さまざまな種類のチーズが並んでいる。

道行く人々も足を止め、手に取っていた。

 

 

カテドラル(大聖堂)に向かいながら散歩する。

欧州らしい街並みが続く。

ビスベ橋にも立ち寄った。

カメラを構えている人も多い。

 

 

ゴシック地区のメインシンボルのカテドラル(大聖堂)。

カタルーニャでのこの教会の格付けはサグラダ・ファミリアをしのぐそう。

 

夕方になったので、ホテルへと戻る。

戻ったのは19時を過ぎていたが、外はまだ夕方みたいに明るい。

このおかげで毎日、生活リズムを崩されている気がする。

 

残すは実質あと1日。

最後まで楽しもう。